2006年05月14日

キューピーハーフ

c55d5ed9.jpg今日の1枚。

MARIBETH / SWEET MUSIC (1994) フィリピン

フィリピンの女性シンガーのマリベス。
1972年生まれ。19歳のときにソニーが主催した「VOICE OF ASIA」でグランプリを獲得してアジアを中心に13カ国でデビューした。本作は2作目。

ソニーレコードが強力にバックアップしているためか、なかなかレベルの高いポップスに仕上がっている。適度に洗練され、適度にメロディアスで、バラード、アップテンポな楽曲を散らしている。毒気はもちろん無く、どこをとっても耳触りのいい印象だ。それに彼女のややハスキーながら良質の声が乗る。英語で歌われているが、アメリカの女性シンガーには感じないアジアンな切なさや南国リゾートな雰囲気を声に感じることができる。声域はあまり広くないけど、曲によってやや苦しそうな高音部や時折かすれ気味になるのが、逆に人間味のある個性も滲ませていてよくプロデュースされていると思う。

3や5のベタベタな楽曲展開に萎えてしまうんだけど、1,2、4などのR&Bタイプの楽曲や、フレンチポップスのような浮遊感のある6、アジアを意識させる8、11など、聴き所は多い。一級品とは言い難いものの、それなりに粒は揃っている。
ちなみに12は10年前に「キューピーハーフ」のCMで使われていたそうで、聞き覚えあり。

欠点というと、この手のポップスにつきものの中庸さだろうか。おそらくリアルタイムで聞いてしまうと、同じタイプのシンガーに囲まれて存在が軽いものになってしまうと思う。ともすればBGMになってしまいそうな心地のよい軽めの楽曲の多さも、耳の肥えた音楽ファンにはアピール不足で、流行を追いかけるリスナーも捕まえにくい。インドネシアではスターだそうだが、日本ではなかなか難しいポジションだったろうなと思う。
posted by ひろりん at 23:46| Comment(1) | TrackBack(0) | ヨーロッパ以外のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
広くないけどソニーなど歌われているが
切な楽曲などをプロデュースしたかった。
Posted by BlogPetのhiropyon at 2006年05月15日 09:38
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