2006年04月09日

フェイゲンの新作のDVDオーディオ

944eb843.jpegDONALD FAGEN / MORPH THE CAT (5.1 SURROUND SOUND MUSIC) (2006)

前回レビューにならないレビューを書いたフェイゲンの新作(爆)
僕が買ったものは、CD+DVDオーディオというデラックスバージョンで、DVDオーディオでは96kHz/24bitの5.1チャンネルが収録されている。
なぜかネット上でもまったく触れられていないマルチチャンネルのあたりを中心に聞きながら書いていこう。
ちなみにジャケットも多少異なっていて、フェイゲン以外が歪んでいる。

1 MORPH THE CAT

前方から聞こえるベース音の艶かしさにゾクゾク。そしてギターのカッティング音が後方から入り、そしてボーカルが前方から入る導入部。
ホーンセクションが後方に配置されているのは、スティーリーダンマルチチャンネルの伝統だろうか。サビのコーラスはすべてのスピーカーから入り、盛り上がる。
後半のトランペット(?)ソロは後方、同じく奏でられるギターソロおよびサックスソロは前方からと、音場構築が凝っている。
当然ながら、CDよりも、すべての楽器の表情が豊かだ。

2 H GANG

しっかりとした前方の演奏と、リアの小細工。どうやって曲がアレンジされたかが容易にわかる。
やはりサビのコーラス部はすべてのスピーカーを使って盛り上がる。コーラスとフェイゲンの声の掛け合い、そして二つが合わさる瞬間は身震いがする。
テナーサックスソロとギターソロは前方から。ギターソロの音色が、いまひとつぐっとこないか。

3 WHAT I DO

静かなオープニング。ベースの地を這うような響きと、リフの分解能の高さに溜息がでる。
ハーモニカソロの表情。演奏者の息遣いが感じられる。
コーラスとボーカルのスピーカー前後でのかけあいもいい。まるで自分に向かって歌ってくれているようだ。

4 BRITE NITEGOWN

ベースのグルーブ感、後方から聞こえる2種類のリズムギター。さまざまな楽器の音色が、いろんなところから入る。マルチチャンネルに適した楽曲でこれは楽しい!
そしてドラムの表情が最初はクールなものなのに、曲が盛り上がると表情がでてくる。終盤はいろんな音情報が5本のスピーカーからこれでもかと溢れかえっている。

5 THE GREAT PAGODA OF FUNN

一転、しっとりとした曲。広がりを感じさせるホーンセクションやコーラスだ。
トランペットソロのアダルトムーディーな響きにうっとり。
フェイゲンの声も色気たっぷりだ。
終盤の感情を抑えたギターソロもお洒落だ。

6 SECURITY JOAN

再びアップテンポな曲。リズム隊のグルーブ感、キメの数々がかっこいい。
基本的な演奏は前方、コーラスおよびホーンセクションが後方という配置で、サビで盛り上がる瞬間のオキマリのパターンにわかっちゃいるけどやられる。
ギターソロも演奏者の手の動きを感じる艶かしさだ。

7 THE NIGHT BELONGS TO MONA

短い曲ながら、いかにもこの人が作りそうな複雑な展開の曲だ。
そして小細工が細かい。フェイゲンが裏声になって瞬間コーラスをかぶせる部分などかっこいい。

8 MARY SHUT THE GARDEN DOOR

素晴らしい空気感。ベースを中心とした緊張感のある演奏と、その裏でなっている穏やかな響きのホーンセクションの温かみ。
サビにいく直前の音の鳴らせ方もいい。

9 MORPH THE CAT (REPRISE)

1のリプライズ。ナイトフライの冒頭のIGYのフレーズが出てきて、三部作としての関連をもたせている。

うーん、溜息の出る完成度だ。
相変わらずのマルチチャンネルとの相性のよさ。
すべての楽器にこだわりをもって完璧な演奏と録音に仕上げているので、細かい部分まで聞いても粗はなく、より楽曲の中へ入っていける感じ。
そして好きな音楽に全身を包まれる感覚、音楽ファンとして贅沢な1時間だと思う。


posted by ひろりん at 23:27| Comment(1) | TrackBack(0) | SACD / DVD-AUDIO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
きょうhiropyonがhiropyonのギターへ演奏したいなぁ。
そしてhiropyonとホーンへ表情とか小細工したの?
Posted by BlogPetのhiropyon at 2006年04月10日 09:45
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