2006年02月02日

□∨Ε

今日の1枚。

LOVE / FOREVER CHANGES (1968)

先日に行ったロックバーでかかっていて耳にとまったのが本作だった。
早速、「LOVE」というバンド名を頼りにアメリカンロック集成で調べて購入してみた。
おおー、ヾ(~∇~;) コレコレ

サンフランシスコの最古参ロッカーの一人というアーサー・リーが率いるバンド。3作目にあたる本作は、英米では昔から評価が高かったようで、78年の欧米のロックジャーナリストが選んだアルバム200選で16位、93年のNME誌の60年代ベストアルバム50選で6位など、信じられないほど高い評価がなされている。「裏サージェントペパー」あるいは「裏ペットサウンズ」の形容で語られることが多いようだ。僕はまったく知らなかった。
一番の魅力は楽曲のアレンジだと思う。60年代らしいサイケメロディアスな楽曲に、オーケストラがぶわーと入ってきたり、細かい楽器の出し入れなど、かなり作りこまれている。素朴なメロディの面と、ゴージャスな面が共存している。このあたりが、裏サージェントペパーと呼ばれる所以なんだろう。ただ、こういう凝ったアレンジがうまく乗るためには楽曲がしっかりしているのが普通だと思うけど、本作に関しては適度に屈折した展開や強引ともいえる展開が随所に見られる。破綻間際ともいえる楽曲を管弦オーケストラのアレンジ等で隙間を過剰なほどに埋めて繋ぎ合わせているようだ。この危ういバランスが、奇跡的に釣り合ったのが本作ではないだろうか。本人たちでさえ、二度と同じものを作ろうとしても出来ないような作品だと思う。
もちろん随所に美しいメロディやこの時代らしい適度なサイケ色も滲ませている。ドアーズやジミヘンあたりを思い出すメロディやボーカルも感じて、時代の空気感も濃い。色褪せてはいるんだけど、レコードのスクラッチノイズのようなお洒落さを感じる。現代ではけして作りえない時代とシーンの生み出した産物だと思う。
なんかごちゃごちゃ書いたけど、とにかく最初に聴いたときの衝撃は忘れ難い。こんな名盤にまだ出会ってなかったことが、なんだかとても嬉しい。ロックを聴いていてよかったと思った。

Forever Changes
posted by ひろりん at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | アメリカのロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私は最初コレの良さがわかりませんでしたが、今は大好きです。
ただ、余りに持てはやされ過ぎという気がしますが。

曲によってはメロトロン抜きのムーディーブルースと言った趣を感じさせるものもあります。
あのRUSHも彼等の「Seven And Seven Is」という曲をカヴァーしてます。
Posted by judas at 2006年02月03日 22:35
judasさんも「LOVE」をご存知なんですね。
僕は一発でやられました。
60年代後半のアメリカは、かなり未開拓です。
いつになったら世界中の音楽を耕せるのか、見当もつきません。
こんなに奥が深い趣味があって良かったなと最近思いますね。

>あのRUSHも彼等の「Seven And Seven Is」という曲をカヴァーしてます。
いろんなアーティストが取り上げているみたいですね。
あの独特の危うい緊張感の曲をどう料理しているのか興味がありますね。
Posted by ひろりん at 2006年02月04日 21:25
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