2005年11月26日

世界中で1500人も聞く音楽だとはあまり思えないよ

今日の1枚。

ASGARD / Tradition & Renouveau (1978) フランス

フランスのフォーク/プログレバンドのセカンド。70年代に2枚の作品を残して歴史から消えたバンドで、以前は高額のプレミアがついていたという。メンバーは、ボーカル・ギター・フルート・サルテリー(中世ハープらしい)のパトリック・グランピエロンを中心に、ギターのダニエル・マントヴァーニ、ベースのドミニク・ユリティ、キーボードのドミニク・パラールという4人組。ドラムはゲストクレジット。旧A面である1〜6がフォーク、B面である7〜10がシンフォニックなプログレタイプという構成だ。
フランスのフォークは珍しいと思うんだけど、基本的にはブリティッシュフォークのような、メロディアスで幻想的な肌触りだ。フランス語の吐き捨てるような独特のイントネーションが一風変わった不思議な幻想空間を作り出していてるが、泥臭いトラッドフォークというよりは、ポップスよりの明解なメロディで、とても聴きやすい。またフォークサイドである前半には随所にメロトロンやシンセサイザーが効果的に使われていて、フォーク&トラッドの新解釈といった試みにも思える。
しかし素晴らしいのは、後半だ。中世の詩人フランソワ・ヴィヨン等をコンセプトにした楽曲群で、印象的なフレーズを織り込みながら、静から動へドラマチックに盛り上がる曲がつづく。8の美しさと大胆さが同居するメリハリや、10の大平原の夕焼けを思わせる壮大なシンフォニック曲は、気持ちよさを通り越して感動に耳が震えるくらいだ。
B級らしい佇まいながら、繊細な美しさをもったフォーク&シンフォニックとしては申し分のない作品。「隠れた名盤」のような言葉が似合いそうだ。

ちなみに僕のCDは、2001年に1500枚限定で再発されたもので、手書きの通し番号が入っている。僕のは「0597」。世界でどれだけニーズがある音楽なのかわからないけど、それほどありがたみは無い(笑)
posted by ひろりん at 22:14| Comment(1) | TrackBack(0) | ハレンチロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
きょうhiropyonが構成された。
ちなみにhiropyonで夕焼けっぽい同居しなかったよ。
Posted by BlogPetのhiropyon at 2005年11月27日 18:15
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