2005年11月25日

こんなのってはじめての「こんなの」が気になる

今日の1枚。
CAPTAIN AND TENNILLE / SCRAPBOOK

ポップス史上最高の夫婦デュオ。全米トップ10曲を7曲もつなど数々のヒット曲をもつなど輝かしい実績を誇りながらも、最近話題にのぼることもない。今はわからないけど、僕が聴き始めた10年位前にオリジナルアルバムが欲しかったんだけどCD化されていなかった。これもベスト盤だ。
当初は夫婦版カーペンターズというウリで売り出されたようだけど、メロウな歌声でシンプルで明解な曲が多いカーペンターズとは対極の、凝ったアレンジとハスキーな歌声を特徴にしたユニットだ。とにかく「キャプテン」ことダリル・ドラゴンの手腕により複雑なアレンジが素晴らしく、ビーチボーイズ譲りの凝ったコーラスや、斬新なキーボードワークなど、今の耳で聴いてもまったく古ぼけていない。70年代のスティービーワンダーや10CCに匹敵するポップスセンスだと思う。そして、どんな凝った楽曲でも歌いこなしてしまうトニー・テ二ールの変幻自在のボーカルもすごい。また先鋭的なポップスだけでなく、80年に1位になった「愛の証」のような溜息がでるようなメロウなバラードもできるなど、様々な表情で聴き手を楽しませてくれて、奥深い魅力に溢れている。
75年の年間チャート1位になった「愛ある限り」の突き抜けたポップスセンスに僕は今でも転がってしまうんだけど、全米10位「こんなのってはじめて」や4位「ロンリー・ナイト」の凝った仕掛けと先の読めない展開も、このユニットの音楽反射神経のよさが全開だ。それほどのヒット曲ではない「朝のささやき」という曲も、スティービーワンダーのようなリズム感のいいポップスでお気に入り。
ロックにカテゴライズされることはないし、チャートアクションの割りに記憶に残る派手な印象を残したわけでもないので、再評価されることも話題にあがることもなく、リアルタイムではない若者がたどり着きにくい音楽だと思う。スチュワート&ガスキンを知っていて、キャプテン&テニールを知らないって人は意外と多いよ、きっと。もったいない。


Scrapbook
posted by ひろりん at 22:22| Comment(3) | TrackBack(0) | アメリカのロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
実は好きです。
アナログでは何枚かシングルを持ってた筈ですが、CDは何も持ってません。
Scrapbookというベストは安くて買いそうになりましたが「マスクラット・ラブ」が入ってないのが残念です。
当時日本でも結構ヒットした(と思う)「愛ある限り」より「ロンリー・ナイト」の方が好きかも。
Posted by judas at 2005年11月26日 21:16
judasさん、キャプテン&テニールに反応ありがとうございます。
今まで生きてきて、このユニットについて話せる人にまったく出会えなかったので嬉しいです!

> Scrapbookというベストは安くて買いそうになりましたが「マスクラット・ラブ」が入ってないのが残念です。
そーなんですよ!
全米TOP10曲を集めているときに、このベストですべて手に入ると思ったら、この1曲だけ入ってなかったんです。
レコード会社の陰謀としか思えないです。
S・ワンダーやビージーズなども、TOP10をベスト盤で集めようとしましたが、不思議と必ず1曲漏れてるんですよ。
で、結局、1曲のために、もう1枚買わないといけなくなるのです。
Posted by ひろりん at 2005年11月26日 22:37
> 当時日本でも結構ヒットした(と思う)「愛ある限り」より「ロンリー・ナイト」の方が好きかも。
「ろり〜なぃ〜♪」いいですよね〜。SEのイントロから一気になだれ込む瞬間から痺れまくりです。
こんな凝った曲が全米4位ですかー。これを評価できた当時のチャートが僕は大好きです。
Posted by ひろりん at 2005年11月26日 22:37
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