2005年10月02日

人魚姫の夢

3a5059e2.ΣΑΒΙΝΑ ΓΙΑΝΝΑΤΟΥ/ ΣΕΙ Ο ΒΟΣΙΛΙΑΣ ΑΛΕΞΑΝΔΡΟΣ (1986) ギリシア

最近すっかりこの人の作品に浸かってます。カリスマ的なオーラをもったギリシアの歌姫サヴィナ・ヤナトゥーだが、歌の女神にも思えてきた。
「アレキサンダー大王は生きている?」というタイトルらしいんだけど、テーマが作品全体に行き渡っているのかよくわからない。でもそんなことはどうでもいいのだ。透明感に満ちた清楚な歌声に身を任せていれば、それだけで心が満たされていく。さらに、ただ綺麗な歌声というだけなら他にも大勢いるんだけど、どこか影を感じさせる歌声は深遠な奥深さを感じさせ、時代の流れや日常の喧騒とは全く違う空間に聴き手を誘ってくれる。霧の立ち込め静寂に包まれた透明感溢れる湖面を、ボートで揺られているような心地よさ。しかし湖面を覗き込めば、どこまでも深く吸い込まれそうな、このまま吸い込まれてもいいような錯覚を覚える。努力や才能だけでは、けして作り出すことができないだろう境地の作品だ。
本作は、プログレファンに人気があるらしいんだけど、それって何だろうなあ。1や2の、ブリティッシュフォークのような呪術的な展開かな。ただ、それ以外は、アコースティックな弦楽器などを駆使したジャズやトラッド、クラシックなどを消化した静謐な雰囲気。ただ「癒し」の音楽ではない。表面上の聴きやすさの影に潜むなにかとてつもないもの(←うまく表現できない・・)に、心を揺さぶられる、そんな1枚だ。
posted by ひろりん at 22:05| Comment(0) | TrackBack(0) | ギリシアのロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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