2004年12月16日

アルキスティス・プロトプサールティ

ΑΛΚΗΣΤΙΣ ΠΡΩΤΟΨΑΛΤΗ / ΣΑΝ ΗΦΑΙΣΤΕΙΟ ΠΟΥ ΞΥΠΝΑ (1997) ギリシア

57年エジプトはアレキサンドリア生まれのアルキスティス・プロトプサールティの97年作。今ではヒットメーカーという元ソクラテスのニコス・アンティパスの素晴らしいアレンジの光る名盤だ。
未確認だが、活火山をテーマにしたコンセプトアルバムのようだ。ドラマを感じさせる壮大なオーケストラや、哀愁の民族色を散りばめたアコースティックな弦楽器などが、白亜の神殿の先に見える紺碧のエーゲ海を思わせる雄大な音空間を演出する。そして、哀愁を帯びつつ、伸びやかに熱唱するボーカルが素晴らしいドラマを紡ぐ。ギリシアの女性シンガー物の中で叙情派といってもいいほど、聴き手の脳裏に容易に映像を描かせるような音像提供がなされ、いつしか心は地中海の上空といった感じだ。
ボーカルは、完成されていない不安定な表情をみせるかと思えば、成熟したしっとりとした声を聞かせたり、曲にあわせて変幻自在な表情を見せて高レベルで奥が深い。流行とは別の次元で、後世まで伝えられるクオリティをもった名作だと思う。もうすこし時の流れで熟成されると、もしかしたらプログレ/シンフォニックの観点から評価されうる作品になるような気がする。


alkisu
posted by ひろりん at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ギリシアのロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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