2004年11月26日

ネヴァー・グッド・アット・セイイング・グッバイ

今日の1枚。
SANDROSE / Same (1972) フランス

当時のフランスロック界では屈指のプレイヤーであるジャン・ピエール・アラルサン(g)とヘンリ・ガルラ(key)を中心とするシンフォニックロックバンド。アンジェやアトールが活躍する以前のフレンチロック黎明期に高度な本作を1枚のみ残して解散。
1曲目のハード&フォークな展開にのけぞるが、基本的には女性ボーカルをフューチャーし、ジャズやフォークのエッセンスを取り入れメロトロンやハモンドが響き渡るという初期クリムゾンタイプといった表情。静と動の対比、インプロビゼーション的な展開など、安心して聞いていられる安定感だ。激しい疾走感がブレイクして叙情的な流れる展開になったり、静寂から徐々に盛り上がっていく展開など、印象に残る聞かせどころが無数に点在し満足度は十分。中でも一際素晴らしいのがアラルサンのギターワークで、ぱっと全面に出てきたかと思うと余韻を残しさっとひき、ボーカルやキーボードが全面に出るときは味のあるバッキングでひきたて、様々な表情で楽曲の細部にまで存在感が宿っている。メロトロンの草原をギターがゆったりと駆け回る5や、緊張感をもったインプロ大会の3、テクニカルにひきまくる7など、聴き所は枚挙に暇が無いほどだ。
それに比べやや存在感が薄いのが女性ボーカル。小粒なリンダ・ホイルといった感じで、高レベルのバンドアンサンブルの中にあっては分が悪い。一般的にフランスのバンドはフランスらしい独特のアクを感じるのだけど、英語で歌っていて異国感が無いのも残念。4や5など、情感たっぷりに聴かせる部分があるのに、息切れしちゃったり安定感に乏しいのが惜しい。


Sandrose
posted by ひろりん at 23:41| Comment(4) | TrackBack(1) | ハレンチロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
度々お邪魔します。この作品も最近取上げましたのでTBさせていただきました。
アラルサンのギターは素晴らしいですね。彼のソロ作品は聴かれたことはありますか?
Posted by francofrejley at 2004年12月08日 11:02
francofrejley さん、コメント&トラックバックありがとうございます。

サンドローズは、比較的最近になって聞いたんですが、これだけ高レベルの作品を未だ聞き逃していたのが、悔しいような嬉しいような気持ちです。
アラルサンのギターは、本当に惚れ惚れします。ソロ作も素晴らしいんだろうなあ。
Posted by ひろりん at 2004年12月08日 23:52
レスありがとうございました。
Emtidiのエントリーとあわせて拙ブログの投稿でリンクさせて頂きたいのですが、よろしいでしょうか?

ひろりんさんのHPも少し拝見しました。幅広く聴いてらっしゃいますね。参考にさせていただきたいと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by francofrehley at 2004年12月09日 10:17
若輩者ですが、こちらこそよろしくお願いしますです。

> Emtidiのエントリーとあわせて拙ブログの投稿でリンクさせて頂きたいのですが、よろしいでしょうか?

どうぞ、どうぞ。
投稿でリンクというシステムがイマイチわからないのですが、まあ、別の場所から自由にリンクで飛んで来られるというのがインターネットの本質だと思うんで、良いですよ〜。

> ひろりんさんのHPも少し拝見しました。

ガーン、ほったらかしサイトを見られてしまいました。
すっかりブログの記事の整理サイトと化していますが、もう少しなんとかしたいものです。

>幅広く聴いてらっしゃいますね。

いえいえ、ほんの地球上の音楽しか聴いていないんで、狭いものですよ。
あ、ソラリスの音楽は聴いたことあったっけ。
Posted by ひろりん at 2004年12月09日 23:27
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック

Sandrose
Excerpt: 〜 プログレバンドしりとり合戦 #42 〜 ・投稿コメント (もあさん) というわけで、フランスのグループです。ヴォーカルは英語で、パワフルかついなたいです。 ギターはJean-Pierre AL..
Weblog: Progressive Cafe
Tracked: 2004-12-08 10:58
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。