2004年11月08日

新ノア紀

ハウスのビニールの張替え中に手を切った。
左手の親指の先端をザクリと。
ツメまでザクリと。
見た目は痛々しいが、あんまり痛くなくてなんか損した気分。


今日の1枚。
ANGE / Au-Dela Du Delire (1974) フランス

現在も活動を続けるフランスを代表するプログレバンド。デキャン兄弟を中心に69年に結成され、本作は3作目にして最高傑作の呼び声も高い名作。カリスマ的な人気をもつクリスチャン・デキャンのヒステリックな演劇性を持ったボーカルと、フランシス・デキャンのヘビーシンフォニックなキーボードワークが特徴。演劇性の強いスタイルは、シアトリカルロックやロックテアトルなどと形容される。
邦題は「新ノア紀」。中世の農夫ゴドヴァンが時空を超えた旅に出て神とまみえるという旧約聖書にリンクしたストーリーをコンセプトにした作品。重いオルガンや繊細なギターや突如響き渡る弦楽器などが作り出すフランスらしいドタバタとした野暮ったさを持った中に、胸のうちを吐き出すようにして一人芝居を演じるボーカルが駆け巡る。ドラマチックだったり、陰鬱だったりと様々な表情が変幻自在で、聴いていて飽きが来ない。ただ、全面を鉛色の空のようなベールが覆っているような雰囲気は、どこか狂気のようなものも感じるところ。感情の爆発、演奏の狂乱といった何が飛び出すか分からない中を、ズンズンと進んでいるような感覚だ。時折、美しいアコースティックギターやメロトロンが響くなど、光りが差し込むのも、落ち着きが無くて逆に聴き手の意識を離さない。
演劇性が強いという点で初期ジェネシスと比較されることもあるが、ストーリーを聴かせる面のインパクトは強烈。ジェネシスの上品な叙情性とは似付かない、土臭い叙情性も独自のものだ。ジャンルとしてはドラマ性の高いヘビー・シンフォニック作ということになろうか。音楽芸術というよりは、音楽演芸といった趣の力作。

anje3
posted by ひろりん at 22:42| Comment(2) | TrackBack(0) | ハレンチロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
どうもです。
アンジェは評判通りこのアルバムが1番良いかも。
って、全部は聴いてないんですが。

>全面を鉛色の空のようなベールが覆っているような雰囲気は、どこか狂気のよ>うなものも感じるところ。
ココ上手いですねえ。
全く同感です。
たかみ○ろしさんも、ひろりんを見習って欲しいなあ。
Posted by judas at 2004年11月10日 00:08
アンジェにも反応いただき、感激してます。
アンジェ、作品多いですよねえ。実は、70年代のほんの一時期しか聴いたことないです。

> ココ上手いですねえ。

そっ、そですか?
「鉛色」は、言葉がなかなか出てこなくて、脳の奥の方からなんとか捻り出した言葉でしたが。。
実はこのレビューは、相当書き辛かった・・。
有名バンドの有名作だから、あんまり的外れなこと書けないなあ、とか思いながらやってると駄目ですねえ。


僕が言える立場ではないですが、たかみさんの文章ってたまに手を抜いているように感じることがありますよね。
Posted by ひろりん at 2004年11月10日 18:23
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