2004年06月08日

ミュージシャン・マジシャン

今日の1枚。

ATOLL / Musiciens-Magiciens (1974)

ユーロロックを代表するアトールのファーストアルバム。
イエスとの類似性が物議を醸し出したバンドだが、シンフォニックなセカンドの「夢魔」などに比べると、コーラスや緻密な構成のアンサンブルとダイナミックに展開するインストパートなど、サード以前のイエスと似た印象。ただ、コーラスがメインの独特のメロディセンスは、閉塞的な英国では出てこない個性だ。
独特のポップス感の3曲目のタイトル曲や、スリリングなインプロと印象的なフレーズの飛び出る大作シンフォニックの2曲目などが作品の根幹をなし、ドラマを感じさせるオープニングや、ハード&テクニカルな4、5、叙情的なバラード6が脇を固め、最後に再びシンフォニックな大作で締める。よく言われる荒削りな印象は個人的にはあまりなく、すでにファーストアルバムにして音楽性が完成され、さらにしっかりと形になっている印象。むしろ、ロック的なダイナミズム感では、凝っている後作より本作が抜きん出ていると思う。最後の終わり方がちょっとがっかりするくらい。
ま、このバンドの70年代に出した4枚は、全部傑作。という結論。


ミュージシャンズ・マジシャン


僕自身、アトールでは最後にこのファーストを聞いたわけだが、「夢魔」の特異性が浮き出た印象。
「夢魔」を除けば、「ファースト」→「サード」→「ロックパズル」と進化の形態が見て取れるが、「夢魔」はこの流れの外にあるような気さえ。だからこそ傑作になるのか。
posted by ひろりん at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ハレンチロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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