2006年07月19日

デロリアン

donnadelory.jpg今日の1枚。
DONNA DELORY / Same (1992)

マドンナのツアーメンバー、バックコーラスとして活躍していたいわゆるマドンナファミリーであるドナ・デロリーのデビュー作。

音楽一家に生まれ、子供の頃からキャリアを積み、マドンナの「オープン・ユア・ハート」のデモテープにパトリック・レナードが彼女を起用したのがマドンナとの繋がりのきっかけだ。本作は、パトリック&マドンナが楽曲を提供しているにのみならず、「ライク・ア・ヴァージン」の作者のビリー・スタインバーグ&トム・ケリー、「ラ・イスラ・ボニータ」の作者のブルース・ガイチなど、マドンナを支えたブレーンたちがこぞって参加しているのが大きな特徴だろう。80年代後半から、90年代前半にかけて、女性ボーカル界において頂点を極めた職人たちの仕事は、キャッチーかつセンスがよく本当によくできたものだ。

そして、屈強なブレーンの中にいたドナ・デロリーも当然負けていない。ほとんどの曲の作曲に関わり、アップテンポなダンスナンバーから、スローなバラードまで表現力のある余裕の歌唱をみせる。デビュー作といえども、多くのキャリアがそうさせるのかベテランのような落ち着いた風格さえ感じさせる。典型的な90年代ヒットポップスである全米トップ10ヒットの3はキュートな歌声、熱唱型のバラード4では伸びやかな表情、ハードな5では激情した表情を見せるなど、バラエティに振り分けられた楽曲にあわせて、自在に表現力を変えて歌い上げている。

欠点といえば、マドンナとの類似性だろうか。当代最高の女性シンガーの絶頂期であり、そのブレーンが協力し、しかもドナ自身もその一端を担っていたのだから、きっと本人たちが思う以上にリスナーの方で類似性を感じてしまったり比較してしまう部分があると思う。そのあたりが、うまくヒットチャートに馴染めなかった要因だと思うけど、今の時代から90年代の女性ポップスとして本作を眺めたときに、当時の女性ポップスの良い所が凝縮され、メロディや楽曲の質も申し分のない良質の作品だと思う。

今やブックオフの300円CDの中の掘り出し物。間違っても定価で買ってはいけない1枚だ(涙)

映像みっけ。すぐ終わるけど。
http://www.youtube.com/watch?v=VAgAN7ZYUG8&search=donna%20de%20lory


posted by ひろりん at 00:16| パリ | Comment(4) | TrackBack(0) | アメリカのロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「デロリアン」って
てっきりバック・トゥ・ザ・フーチャーの
タイムマシン・カーの事かと思いました(汗。
Posted by chenin at 2006年07月19日 10:55
cheninさん♪

僕もそう思います(汗)
タイトルつけるの、適当なんです(笑)

デロリアンって、昔実際にあった車でけっこう安く売ってるんですよ。
本気で欲しい!と思った時期もありました。
Posted by ひろりん at 2006年07月19日 12:21
お引っ越しおめでとうございます。
私は、この題名から、もうひとつ、デロリンマンという漫画を唐突に思い出しました。
新しいことはすぐに忘れてしまうけど、古いことは大脳皮質が覚えている!
Posted by ic at 2006年07月19日 20:49
icさん♪

ひそかに引越しを済ませました。
シーサーブログ、ちょっと重いですけど、自由なところが気に入ってます。
今後ともよろしくです。

>デロリンマン
ああ、ジョージ秋山ですね。

・・って、さすがに知りませぬ。
ウィキで調べてみましたけど、なんだか破天荒な漫画ですね〜。
時節柄、シドと重なってしまいます。

以下、コピペ。
「主人公三四郎は自殺未遂によって顔面に損傷をおい、精神にも異常をきたした。彼はデロリンマンと名乗り、人間を救う使命を帯びていると確信している。ボロを纏った姿(その下は赤褌一枚)で街を歩きつつ、自分は「神」であり、「魂のふるさと」であるというのである。妻のママ子も息子の四郎もデロリンマンが三四郎であると知らず冷たくあしらう。もちろん周囲の人々はデロリンマンを嫌い、嘲笑し、子供らも率先してデロリンマンを騙して遊ぶ。しかし狂人であるデロリンマンは何度踏みにじられても再び立ち上がる。正義は愛に基づくと主張するデロリンマンに対抗し力と外見こそ正義と主張する謎の怪人「オロカメン」も登場、悲喜劇を繰り広げる。」
Posted by ひろりん at 2006年07月19日 21:46
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