2015年04月27日

ヨーロピアンロックフェス vol2


行ってきました。
聖地クラブチッタではなく、有楽町の国際フォーラムに場所を移しての2回目。今回どうしてもロイネ・ストルトに会いたくて、カイパとフラワーキングス両方でロイネに会える千載一遇のチャンスということで行ってきました。アトールも好きなバンドだったので、願ったり叶ったり。

3時開場の4時開演。3時30分頃に会場についたら、急遽ファンタジー・ロック・オーケストラなるグループがオープニング演奏をするとのこと。長い列のできていた物販を横目に急いで席についた。
このグループは今年デビューするバンドとのこと、22歳の女性ボーカルが目をひく5人組バンド。バンド名のとおりの音で、幻想的なシンフォニックプログレ。日本語のこの手の音はアニメソングとの親和性も高そうだ。

そして定刻きっちりに、ストレンジデイズの岩本編集長がヘンテコな帽子をかぶって登場。バルゼーの名前がなかなか出てこなくてひやっとした。

最初はパイナップルシーフ。
99年にイギリスで結成されたバンドで、今まで10枚の作品がある。
いわゆるポーキュパインツリー系のバンドで、プログレというよりはミューズやレディオヘッドに近いポストロック的な音だ。
まだまだ若いバンドなので勢いがいい。
ガシャガシャとギターをかき鳴らす暴力的な疾走感と、一転メロディアスな浮遊感が交互にやってくる。静と動の対比が気持ちいい。まるでパイナップルを盗もうと静かに近づいて、一目散に逃げるようなね。
会場のファンは、あまり好みではなさそうだったけど、僕はカッコいいと思った。

次はカイパ・ダ・カーポ。
70年代のスウェーデンに現れた伝説的なプログレバンドで、当時若干17歳のロイネ・ストルトのメジャーデビューバンドだ。
僕ももちろん、名作のセカンドアルバムやソロを愛聴してました。
本家のカイパは、もう一人の主役ハンス・ルンディンが率いていて現在も素晴らしい作品を作り続けているけど、こちらはどちらかというとフェス向けに作られた企画バンド的。とはいえ、オリジナルメンバーが3人も揃っていて、新作も準備しているというのであなどれない存在になりそうだ。

メンバーが現れると、僕の視線はロイネ・ストルトに釘付け。現代プログレの興隆はこの人なくしてありえない。この人のプログレシンフォやりたいという想いがフラワーキングスに繋がって、今のシーン、そしてまさにこのフェスにも繋がっているのだ。僕にとって神の降臨。赤いパンツにピンクのシャツに赤いギターと、とんでもない色使いの衣装なのにカッコいい。痺れた。
それに比べ、実弟のマイクの衣装はなんとかならんかね。華やかさのカケラもないんですけど。

演奏はセカンドアルバム、そして3作目の「ソロ」からが中心。機材トラブルがあったり、難しい楽曲だからしょうがないけど、多少音がふらつく場面があったけど、震えるような音色のロイネのギターソロが聞こえると、鳥肌がゾクゾクっと。
マイクの歌声も、歌い出せば圧倒的な迫力。キーボードもうまくあの時代の音を再現している。
まさか見れるなんて夢にも思わなかった北欧の伝説が40年のときを超えて目の前に現れている。えもいわれぬ美しさ。
それと同時に、ここがロイネの原点。この後に控えるフラワーキングスとともにロイネの人生を見ているようだった。
さかんに途中から時計を気にし出すロイネ。おそらく1曲削ったなぁ。もっと聴きたかった。

そして次はフラワーキングス。
現代プログレの頂点に君臨する王者。いつもお世話になっております。
ロイネ登場の興奮は去ったが、ハッセが!ヨナスが!トマスが!!とお馴染みの面々が見えるたびに大興奮。
そして演奏が始まると唖然。メンバー全員が最初から畳みかけるような疾走感を伴ってテクニカルな楽曲をがっちりと演奏。カイパと比べたら酷だけど、現役感が半端じゃない。これぞフラワーキングス。一生ついてきますぜい。
1曲目は「バンクス・オブ・エデン」の必殺「ナンバー」。これを一番聴きたかったんだよ。メロディがいい。腕を振り上げて歌ってしまった。この曲だけで30分・・・
2曲目は「デソレーションローズ」の1曲目。これで15分・・・
そして3曲目はアコースティックのフレーズが奏でられた瞬間に卒倒。「スターダスト・ウィ・アー」をやってくれるとは!で、これはもしや25分フルにやってくれるのか?と期待してたら、まさかの大サビの前に「ビッグ・パズル」に切り替わっちゃった!いや、それはそれでいいんだけど溜まるわ〜。
最終曲は「ライジング・ザ・インペリアル」。もう終わってしまうという寂寞が印象的なフレーズを絡み合う。
80分で4曲。素晴らしすぎるんだけど、もっと見たかった。

ここで長めの休憩を挟み、岩本編集長がまたもや登場。
「見たこともない演奏になる」との予言が。そしてそれが現実となる。

最後に登場するのはアトール。
75年デビューのフランスを代表するバンドで、日本でもユーロロックとしてはトップのセールスをあげたとか。
僕ももちろん、ユーロロックを聞きはじめたときにPFMやオザンナと一緒に買いました。
プログレファンにはセカンドの「夢魔」が人気だけど、僕はファーストからロックパズルまで全部好きだ。
現在のアトールは、ギターのクリスチャンベヤが率いているが、ボーカルバルゼーが2011年に始動させたアンドレ・バルゼー・アトール名義での来日だ。

そして僕はとんでもないものを見た・・・
まだ若いだろうメンバーが演奏をはじめて、そしてバルゼー登場。
オレンジ色の絨毯みたいな衣装で登場する妖しいメイクをしたバルゼー。そしてその絨毯がジュディ・オングみたいに開く。新宿2丁目のオカマバーの名物店長かのような出で立ち。強烈に濃いキャラ。フランスのイエスとの異名もあったアトールの印象が一瞬でくつがえった。
「ミュージシャン・マジシャン」ではピエロになり、「夢魔」ではパートごとに衣装チェンジして、なにかが憑依したかのように歌い上げるバルゼー。アトールって、フレンチシアトリカルの要素がこんなにあったのね。すごかった。
一方、バックの演奏もとてつもない。
ベヤの代役ともいうべきギターリストが背も低くてあどけない顔をしているけど、超絶技巧。サックス兼フルート奏者もサウンドの要のところでいい仕事をしているなぁと感嘆しきり。リズム隊も鉄壁だし、キーボードも存在感たっぷり。
曲は、プログレファンに向けて「夢魔」が中心といってたのに、サードの「トンネル」やロックパズルの曲など、70年代アトールのすべてをやってくれた。もちろん「パリは燃えているか?」も。トーキョー!って歌詞が嬉しいよね。
いやはや、伝説の確認くらいに思っていたアトールが、こんな形で現代に、そして日本に現れたのが驚き。ずっと語り継がれるライブステージでしょう。素晴らしかった。

そんなわけで、6時間近いフェスも無事終了。
全部よかった。大満足。
今までユーロロックを聴いてきて良かった。そしてこれからも聞き続けます。
VOL3も期待してますよ。

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posted by ひろりん at 23:44| 愛知 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
観に行かれてたんですね。
こんな豪華なラインナップだったとは!
私は89年に、クリスチャン・ベアの率いるアトール(ベア以外は若手のプレーヤー)をエッグマンで観てますが、シアトリカルな要素はゼロで躍動的なロックバンドでした。
フランスって、アンジュとかモナリザとか、ピーター・ガブリエルに影響を受けたシアトリカルなバンドが多いですからね。
Posted by judas at 2015年05月09日 00:01
judasさん

行ってきたきましたよ。
もしかしてjudasさんも行ってるのではと思ってました。
7月にオザンナ、10月にスタックリッジが来ますが、僕は自粛します(笑)

89年のアトールを見てるんですね!
あまりシアトリカルなイメージはなかったんで、今回は衝撃的でした。
今回のライブのCDが出るみたいですよ。
vol3も楽しみです。
Posted by ひろりん at 2015年05月10日 08:20
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