2007年02月03日

猫英吉利

G0549086x150.jpg今日の1枚

KAT ENGLISH / THE BEST HITS OF KAT (2006) タイ

プーケットで買ってきた1枚。
1976年2月4日生まれでひろりんと1週間しか誕生日が変わらないというタイの歌手。イギリスとタイのハーフで、女優、モデルとしても活躍しているようだ。タイ最大手のレコード会社であるグラミー所属。本作は2006年に発売されたベスト盤。
ちなみに、このアーティストの横には「KAT-TUN」が置かれていた・・・

キャット、という芸名のとおり(?)、猫のような愛くるしい声が特徴か。やや懐かしい耳触りのダンスポップスや、素直なメロディのバラードなどがよく合う。どの曲も明快で人懐っこくて、現地のタイ女性がカラオケなどでよく歌っていそうな雰囲気だ。すでにポップスの価値観が飽和している欧米や日本ではまず作られない素直なサビメロや展開に、思わず嬉しくなって、何度も聞き返したくなってしまう。買ってきて以来、ずっと愛聴している1枚だ。


OK NA KA
http://www.youtube.com/watch?v=2LYLEZWraq8
タイのアニメの主題歌なのかな。
冒頭を飾るちょっと古臭いディスコナンバー。
体が自然に動いてしまうね。

miow miow
http://www.youtube.com/watch?v=GqYzl8n90Y0
ミャオミャオ〜
猫好き必見。秀逸なMVだ。
このコスプレでタイ中の話題をさらったとか。

I THINK I
http://www.youtube.com/watch?v=Xmz15ZknSBg
おそらく彼女の代表作だろう。
おそらくタイで大ヒットしただろう。
たぶん。
わかっちゃいるベタベタな展開のバラードだが、いい曲だ。



posted by ひろりん at 01:14| ウィーン ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | ヨーロッパ以外のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月01日

BEST OF TATA YOUNG

今日の1枚。

BEST OF TATA YOUNG

タイで買ってきた1枚だ。
実はプーケットから帰ってきて、こればっかり聴いているほど、大ハマリしてました。

日本でもすっかり有名になったタタ・ヤンは、1980年生まれでタイとアメリカ人のハーフ。
11歳のときに歌謡コンテストでグランプリをとり、14歳のときにタイ最大手レコード会社のグラミーと契約、デビュー。
デビュー作から大ヒット、着実にキャリアを積み、タイの歌謡界を制覇。
そしてグラミーを突如離れ、2年の空白の後にソニー系のレコード会社と契約。世界デビューをはたす。
アメリカではコケたが、アジア全土に人気は飛び火。日本でもオリコン10位に入るなど、活躍は承知のとおりだ。
現在はアメリカ国籍とのこと。

この人の魅力は、タイ時代と世界進出以降でガラリと変わるのが面白い。
DISC1は、(たぶん)タイ時代中心。
この頃は、歌唱力は並の上という感じだけど、元気いっぱいのアップテンポな曲から、情熱的に歌い上げるバラードを歌いわける器用さと、どの曲でもタタらしいカワイさを感じる。少年的なルックスで、周囲に笑顔を振りまき、あたりを明るく照らす。老若男女の誰からも愛される国民的なアイドルスターとしての顔が、DISC1からは感じられる。
その中の1曲。
http://www.youtube.com/watch?v=sAWIrlr7fHA

DISC2になると、こんどは一転、大人の女性に変貌。英語の曲が増え、歌唱力・表現力とも別次元に進化、また曲調も、アメリカナイズされた最先端のものになり、色気とリズムを重視したものに変化。もともとハーフなので、英語の発音もばっちり、目標はずばり世界征服であり、それだけのクオリティと魅力をもった女性ボーカルものとしては最上級のものに仕上がっているといっていい。
収録曲も申し分なく、5「Dhoom Dhoom」 6「Sexy Naughty Bitchy」 7「I Believe」 8「Cinderela」と続く4曲は圧巻!
特に、大ヒットし代表曲になるだろう7「I Believe」は、同じアジア人として体が震えるほど。同じ皮膚の色の人種が、これだけの曲を作り上げ歌い上げたということが、たまらなく嬉しい。DISC1から順を追って聴いてくると、必ずこの曲で胸がいっぱいになってしまうのだ。
他の曲も、バラードから、ラップ?、R&Bタイプのどれもいい。
その中の1曲。
http://www.youtube.com/watch?v=MFOwW7s9ukk

日本では、コウダクミの対抗馬、アジアのブリトニーなどといわれているんだけど、まったくの見当違い。
しっかりしたキャリアと、衰えない上昇志向、スターとしての天性のオーラ・・、マドンナくらいとしか比較はできないんじゃないだろうか。
セクシー路線は今がピークだと思うけど、これからどういう展開をみせるかが楽しみだ。

以下、自分用のブックマーク。

貴重なグラミー時代の映像。メドレー。
おそらく2000年くらいだと思う。
この後、電撃的にグラミーとの契約更新を拒否したんだと思う。
少女から大人の女性への過渡期のようでもあり、自分がやりたいこととのズレを感じているようでもあり、この後2年の空白の後disc2の姿になったんだと思われる。たぶん。
http://www.youtube.com/watch?v=byTGumNOPRc&mode=related&search=

「I Believe」のPV。
およそヒット曲になるべき要素のすべてを兼ね備えた大ヒット曲。
おそらくどこかで聴いたことあるはず。
映像のつくりがイマイチ。
http://www.youtube.com/watch?v=ZUW5jX8ERsw&mode=related&search=


ショット
http://www.youtube.com/watch?v=7Mxr_qHlILE&mode=related&search=

ヘイ・ママ・セイ
http://www.youtube.com/watch?v=V0RgrZyOA_w&mode=related&search=

シンデレラ
http://www.youtube.com/watch?v=RYU_Zmj6cm0&mode=related&search=

トゥー・ハーツ・トゥー・ハート
バラード曲。PVの作りはありがちなもの。
http://www.youtube.com/watch?v=ScLlyAXxMrw&mode=related&search=

日本のテレビ番組に出演したタタヤン。
かわいくて賢い部分がよくわかる。
http://www.youtube.com/watch?v=gN1Huunjd08
posted by ひろりん at 22:41| 熊本 ☁| Comment(2) | TrackBack(1) | ヨーロッパ以外のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月07日

デンパサール・ムーン

maribeth.jpg今日の1枚。

MARIBETH / ALONE AGAINST THE WORLD (1993) フィリピン

以前にも書いたフィリピン産シンガー、マリベスのデビュー作。
ソニーレコード主催のコンテストで優勝したため、ソニーが強力にバックアップ。プロデュースやジャケット撮影やレコーディングに至るまで日本を中心にデビューが進められたようだ。全10曲のうち、5曲をマット・ビアンコのマーク・フィッシャーがアレンジやプロデュース、曲作りに携わっている。

一聴して、とても耳触りのよくちょっとお洒落で軽いAORタイプの楽曲が並ぶ。素直なメロディと素直な展開。南国の不純物のない紺碧の海の色と白い砂浜のようなイメージだ。その心地よさは、ややもすればBGMに成り下がりもするのだけど、随所にセンスの良いアレンジやメロディがちりばめられている。特にマーク・フィッシャーが関わっている1,2,4,7,10の、この手の音楽を知り尽くしたかのようなツボを得たアレンジとメロディは特筆すべきものだ。インドネシアで大ヒットしたという9のサバ・バハス(誰?)がバリ島にインスパイアされて作ったというエキゾチックなダンスナンバーも素晴らしい。それらと比べてしまうと、日本人がてがけた他の曲で、ややクサくサビにもっていく展開で中庸な部分が耳についてしまうのが残念だ。

声質は、コンテストのグランプリということだけど、それほど声量もなくどちらかというと軽い印象で個性に乏しい。どうもプロデュースによって抑えられた感があって、潜在的な歌唱力や表現力などが、隠し切れずに随所に顔を出している、かのような印象だ。しかしこれが、ぽっと出のアイドルが無い歌唱力をごまかすとは逆のことをやっているからなのか、紛い物ではない本物を感じさせる空気を作っているように感じる。当時彼女は21歳、普通の女性シンガーのデビューとしては遅いということもあって、落ち着きを感じさせる安定感にも繋がっていて、好感度は高い。

ワインに例えるなら、淡い黄金色で若草の香りがするキリっと冷やしたロワールのソーヴィニョンブラン。じめじめした今の時期にもってこいの、清廉な心地よい作品だ。

posted by ひろりん at 22:32| Comment(2) | TrackBack(0) | ヨーロッパ以外のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月20日

夢先案内人

7cf08999.jpg今日の1枚。

ダイヤオ / 夢・物語 (1995) 中国

なんなんだ、最近のブログの、ワイン→女性ボーカルCDのループは(笑)

1972年北京生まれ。94年にホリプロがスカウトキャラバンの一環として中国全土を対象にオーディションを行い、40万人の中からグランプリに選ばれたのが彼女だ。94年に本国デビュー。本作は、デビューアルバムからセレクトされた北京語で歌われる7曲に、日本語の歌3曲を加えた日本デビュー盤だ。

なかなかの好盤だと思う。癖のない綺麗な歌声だと思いきや、ぐっと表現力を前面に出したり、なかなか実力のある声だ。メロディアスなものから、スローなもの、アップテンポポップスと、余裕の歌唱を見せる。とてもデビュー作とは思えない安定感は、凡百のアイドルデビューとは一線を隔する。また楽曲も素晴らしく、どれも良質のメロディをもった佳曲が並ぶ。モダンなアプローチのアレンジの一方で、胡弓の響きなど中国を感じさせるエキゾチックなアレンジがあって期待を裏切らない。5は、もしかして烏龍茶のCMで使われてたかな?

と、持ち上げたところで苦言。
1,7、9が、日本人が手がけて日本語で歌われているんだけど、これが北京語サイドと比べると完成度の差が歴然だ。当然のようにたどたどしい日本語の発音が気になってしまうし、感情がぜんぜんこもらずに、「歌わされている」といった感が強い。いくら日本のプロダクションからのデビューだといっても、ネイティブでない言語で歌わせるというのは、アーティストのアイデンティティを蔑ろにするものだし、中途半端な言語で歌われても日本人リスナーの共感を得ることは少ない。むしろ反感を買うくらいではないだろうか。せっかくいい素材なのに日本での売り出し方を間違えている気がしてならない。惜しい。
posted by ひろりん at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーロッパ以外のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月14日

キューピーハーフ

c55d5ed9.jpg今日の1枚。

MARIBETH / SWEET MUSIC (1994) フィリピン

フィリピンの女性シンガーのマリベス。
1972年生まれ。19歳のときにソニーが主催した「VOICE OF ASIA」でグランプリを獲得してアジアを中心に13カ国でデビューした。本作は2作目。

ソニーレコードが強力にバックアップしているためか、なかなかレベルの高いポップスに仕上がっている。適度に洗練され、適度にメロディアスで、バラード、アップテンポな楽曲を散らしている。毒気はもちろん無く、どこをとっても耳触りのいい印象だ。それに彼女のややハスキーながら良質の声が乗る。英語で歌われているが、アメリカの女性シンガーには感じないアジアンな切なさや南国リゾートな雰囲気を声に感じることができる。声域はあまり広くないけど、曲によってやや苦しそうな高音部や時折かすれ気味になるのが、逆に人間味のある個性も滲ませていてよくプロデュースされていると思う。

3や5のベタベタな楽曲展開に萎えてしまうんだけど、1,2、4などのR&Bタイプの楽曲や、フレンチポップスのような浮遊感のある6、アジアを意識させる8、11など、聴き所は多い。一級品とは言い難いものの、それなりに粒は揃っている。
ちなみに12は10年前に「キューピーハーフ」のCMで使われていたそうで、聞き覚えあり。

欠点というと、この手のポップスにつきものの中庸さだろうか。おそらくリアルタイムで聞いてしまうと、同じタイプのシンガーに囲まれて存在が軽いものになってしまうと思う。ともすればBGMになってしまいそうな心地のよい軽めの楽曲の多さも、耳の肥えた音楽ファンにはアピール不足で、流行を追いかけるリスナーも捕まえにくい。インドネシアではスターだそうだが、日本ではなかなか難しいポジションだったろうなと思う。
posted by ひろりん at 23:46| Comment(1) | TrackBack(0) | ヨーロッパ以外のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月07日

GOMENASAI

b44d586e.jpeg今日の1枚。

t.A.T.u. / DANGEROUS AND MOVING (2005) ロシア

衝撃のデビュー、そして数々の騒ぎを巻き起こして一旦活動休止。ジュリアの出産などを経て、昨年の10月に発表された2作目。

最初に結論を言ってしまうと、近年のポップスの中でも傑作の部類に入る素晴らしいクオリティの作品だと思う。前作ではほのかな哀愁を感じさせる暗いダンスポップと抜群な歌唱力が魅力だったが、その延長線上で、本作では楽曲の構成やアレンジなどに深みが加わりそしてさらに彼女たちの声に表現力が増した。ジュリアは出産を経験して声がややかすれ気味になってしまったようなんだけど、透明な声質のレナとの対比ができて明確なキャラクター分けにもつながった。スピードでいうなら、「ゴー・ゴー・へヴン」から「ウェイク・ミー・アップ」への進化と似ている。

収録曲がどれも本当にいい。前作路線の進化バージョンであるの2、4、ビートの重さとメロディの軽さが絶妙にブレンドする3、スティングがベースで参加した(!)5、トレバー・ホーンの素晴らしいアレンジセンスが光る7、メランコリックな表情をみせるバラード9、など捨て曲がまったくない完成度だ。哀愁を感じさせる適度に暗いメロディと、痛いほどに心をしめつける歌唱にやられる8,10、11はt.A.T.u.ミュージックの完成形といってもいいくらいに安定した魅力を放出している。
中でも特筆すべきは6の「ゴメンナサイ」だ。日本での騒ぎを謝った曲ということだが、美しく切ないメロディと歌、そしてリチャード・カーペンターが格調のあるオーケストラアレンジを施した絶品のスローバラード。僕はこの曲で泣いてしまいます。名曲!

とにかくパブリックイメージが悪すぎる彼女たち。このセカンドアルバムのセールスでまったく前作に及ばなかった。そしてこのまま消えていくのかな。でもコレ以上の物が次に出来るとは思えないし、ここまで充実した作品を残せたことに感謝すべきだと思う。そして多くの人がイメージから敬遠する中で、そのことに気付けたことも嬉しい。

「ゴメンナサイ・・すべてに対して。ゴメンナサイ・・あなたをがっかりさせたことは分かってる」と歌う彼女たち。
謝ることはないよ。
大丈夫、きみたちのことは僕がわかってるから。
posted by ひろりん at 00:20| Comment(3) | TrackBack(0) | ヨーロッパ以外のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月06日

時速200キロで逆走

ae4f4829.jpeg今日の1枚。

t.A.T.u./ 200 KM/H IN THE WRONG LANE (2002) ロシア

これが流行ったのも、もう3年前か・・。
1999年に結成されたロシアのお騒がせユニット。レナとジュリアのデュオではなく、プロデューサーや作詞作曲者およびマネージャーなどを含むプロジェクトを総称したものが「t.A.T.u.」だそうだ。ロシアで大ヒットをした後、世界進出を果たすために作られた英語版が本作だ。

スキャンダラスな面ばかりがクローズアップされた彼女たち、その成功は徹底的なイメージ戦略にあったようだ。ロリータ、コスプレ、レズビアンなどの偶像を作り上げ、日本でのドタキャンもプロデューサーの指示で行われたなど、作られたコンセプトを二人の美少女が演じていたのが実態らしい(シべリアンコントロール、なんちて)。当然のように大ヒット後は大きなバッシングもあり、セカンドアルバムもそれほど話題にならず、そして消えていく運命だろう。

しかし音楽的には、これがなかなか無視できないものだ。基本的にユーロビート〜クラブ系のダンスポップなのだが、ロシアを感じさせる冷たい哀愁を仄かににじませているなど、地域色がある。そして、1.2.6.9.10は、トレバー・ホーンのプロデュースで、サンプリングを多様したお馴染みのスタイルながら、センスが抜群によい。例えば、1の懐かしい80年代の香りと、重厚な強烈なビート、そして「バック・イン・ザ・USSR」を意識させる飛行機のSEなど、さすがとうならされる。ホーンが絡まない曲は、ややチープなアレンジになるものの、それほどマイナスではない。むしろ、基本的な暗く冷たい哀メロ感が、より浮かび上がっていて、ゴージャスなホーンプロデュース曲とのいいコントラストになりえている。そして忘れてはならないのが、彼女たちの歌声だ。正式な音楽教育を受けたようで、正確な発音としっかりした音程、そして美声である。ハイトーンに耳を突き刺す一方で、とても10代の小娘とは思えない深みの表情を見せる部分も随所にあってウマイと思う。

大ヒットしたキャッチーな2、耽美的でしっとりと聞かせる3.4.8、2のロシア語バージョンである9の辺境ポップス感など、どの曲も聴き所があってよくできている。5はスミスのカヴァー。モリッシーのイジイジした歌詞を、この二人に歌わせるセンスの良さには恐れ入る。タイトルは「時速200キロで逆走!」だが、音楽的には正面きって勝負できる完成度だ。流行に流されて消える音楽ではもったいない。そろそろ彼女たちも懐かしくなってきた(忘れてきた)今だからこそ、評価してあげたい。
posted by ひろりん at 22:37| Comment(2) | TrackBack(0) | ヨーロッパ以外のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月18日

もし君を失ったとしたなら、星になって君を照らすだろう

今日の1枚。
ORIGINAL SOUNDTRACK / ごめん、愛してる (2004) 韓国

2004年末に韓国で放送されたドラマ「ごめん、愛してる」のサントラ。日本での放送はCSのみ。
2005年も残り少なくなってきたけど、今年聴いたCDの中ではこのサントラがダントツで回数が多い。もちろんドラマで感動してしまったことがサントラの内容よりも大きな要因だ。しかし、僕の韓国ドラマ熱を一気に冷めさせるほどに、ドラマの出来が抜群だったのは、多くの場面でまるでミュージックビデオを見ているようだった優秀な映像に絡んだ優秀な音楽があってのことだろう。もし仮にこのドラマを見ていない人が聞いても、それなりに満足できるクオリティだと思う。間違いなくドラマが見たくなる。
最大の聞き物は、パク・ヒョシンの歌う「雪の華」。ドラマの切ないシーンで必ず流れるこの曲のオリジナルは、日本で2002年に大ヒットした中島美嘉のもの。もともと男の視点で歌った曲なので、やや野太い声を震わせながら歌う韓国語バージョンの方が、より主人公ムヒョクの心情とシンクロしていて感情を揺さぶられる。もうドラマを見終わって3ヶ月以上たつけど、未だに涙腺に込み上げるものがある。
エンディングで流れていた3は、軽快なアコースティックに乗せたいかにも韓国ポップスらしい曲だけど、これがドラマから離れて曲だけを聴くとさらに曲のよさが引き立って聞こえる。この曲をスローテンポにして粘っこく歌いガラッと印象を変える6も素晴らしい。ドラマ中ではユンの持ち歌だった9も、王道的な展開のバラードなんだけど、アメリカ産のバラードとは異なる繊細な部分が心地がいい。ドラマのどこで流れていたか思い出せないけど、女性ボーカルが歌う5と10も耳に残る。
7人のボーカルを贅沢に使っていることからも、最初から音楽に力を入れていたのわかる。たしか、ドラマが放送される前にサントラが発売されていたと思う。このサントラを聴くとドラマが見たくなるんだろうし、ドラマを見るとこのサントラが欲しくなる。サントラとして理想的な1枚だと思う。
misa
posted by ひろりん at 21:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーロッパ以外のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月11日

感の法則

今日の1枚。

オールイン オリジナルサウンドトラック (2003) 韓国

現在NHK地上波で放送中の韓国ドラマ「オールイン」のサントラ。主演はイ・ビョンホンとソン・へギョという2大スター。
ドラマを見始めて、毎回中盤くらいとエンディングで流れるカッコいい曲が耳に残ってしまったのが購入のきっかけ。この「初めて出逢った日のように」を歌っているのは冬ソナのサンヒョクでお馴染みパク・ヨンハ。けして上手いとはいえないんだけど、かすれ気味の味のある低音の声で、ダンサンブルなムード歌謡とでもいうか男の背中の哀愁を感じさせる主題歌を歌いきる。
この1曲だけでも本作を買う価値があると思ったけど、実はそれ以上に価値があるのがYarzなる女性が歌う4曲。伸びやかながらどこか影を感じさせる美声で、しっとりと情熱的な声を聞かせる。特に5曲目「大丈夫よ、私は」は、ドラマという冠を外したとしても名曲だと思う。それ以外にも、ねっとりとしたスローバラードで声が裏返る瞬間に鳥肌が立つ7、軽快でコケティッシュな10、80年代的なダンサンブルポップスの17と、曲ごとに表情を変えながらも隙が無くレベルが高い。本作全体のイメージを決定付けているのは間違いなく彼女だ。この手のサントラ曲は、曲を聴いていると名シーンが頭の中で蘇ってくるものだと思うんだけど、あんまりドラマを思い出さず曲に聞き入ってしまうのはもしかしたらドラマに曲が勝っているのかもしれない。
メインテーマ曲が様々なアレンジで随所に出てきたり、ドラマ中で重要な役割を果たすオルゴールが挿入されるなど、全体を通して雰囲気が保たれ、そして根幹となる楽曲がどれも強力ということで、サントラとしてはかなり完成度が高い。韓国ドラマのサントラは、どれもレベルが高くて満足できるんだけど、僕が聴いた中では本作がいちばん満足度が高い。アルバム全体の雰囲気上はマイナスなんだけど、日本盤に独自に入っている「初めて出逢った〜」のカラオケもうれしい。


オールイン オリジナル・サウンドトラック
posted by ひろりん at 22:12| Comment(2) | TrackBack(0) | ヨーロッパ以外のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月03日

アルテミエフ

今日の1枚。
EDWARD ARTEMIEV / THREE ODES (1984?) ロシア

「惑星ソラリス」などの映画音楽で知られる旧ソ連の巨匠音楽家、エデュワルド・アルテミエフ。本作は84年に発表された「ODE TO THE GOOD NEWS」に90年の映画音楽、97年のドラマ音楽の2曲を加え、ジャケットとタイトルも差し替えられてCD化されたもの。
アルテミエフが公式音楽監督だった80年のモスクワ五輪のセレモニーのための曲を含むというが、どの曲なのか、作品全体がなのかよく分からない。ただ、こんなものが国家の威信をかけたであろうセレモニーで流れていたということに驚く。東欧色の強い多彩なシンセに混声合唱を交えたスペースシンフォニーといった印象。それに、エルドンのようなシーケンサーリズムや、メロディアスな曲調、ドラマチックな展開など、壮大なスケールで様々な要素が交じり合っている。
プログレの大傑作ともいえるし、限界点を超えた出来の映画サントラということもできようか。とにかく圧倒的な存在感を放出する1枚だ。バンド主体のプログレとは一線を隔しながら、別の視野からのアプローチでプログレ的な音楽を作り上げている。長い付き合いになる1枚だと思う。


Warmth of Earth
posted by ひろりん at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーロッパ以外のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年12月12日

ターキー&細木

「新撰組」、最終回。
近藤勇は打ち首、土方は戦死、沖田は病死と、みんな死んでしまった。
結末は何度も小説やドラマで見てきたけど、何度見ても切ない哀しさが込み上げる。
自分が正しいと思うことをやっているのに、非業ともいえる最期になってしまう歴史の犠牲者たちに同情を禁じえないのだ。
今の日本は、彼らの犠牲の上に成り立っていることを忘れてはならない。
この国をもっと大事にしないといけないなあ。

次回の大河は「義経」。
また1年後に衣川の非業の最期を見て、胸を焦がしているんだろうな。

今日の1枚。最近こればっかり聴いてます。
ASKIN NUR YENGI / Yasemin Yagmurlari (2004) トルコ

現在トルコでトップスターという、アシュクン・ヌル・イェンギの最新作。71年イスタンブール生まれで、トルコポップス界の大御所であるセゼン・アクスの愛弟子だそうだ。
国立音楽大出身ということもあってか、歌詞を見ていても発音が正確(であろう)な、正統的に歌のうまい印象。感情をこめて歌いきるスローなバラードから、アップテンポのダンスポップスまで、それぞれの楽曲にあった歌唱法で安定感抜群に歌いきる。タイプは全く違うんだけど、アニー・ハスラムのアクセントの美しさと比肩する高い魅力に満ちたボーカルだと思う。
楽曲も素晴らしく、エキゾチック&ダンサンブルな典型的なトルコ調の1、10、印象的な盛り上がりをする2、3、アコースティックと民族調のアレンジの妙が光る6、荘厳なオーケストラを交えドラマチックに展開していく7、心に訴えかけるようなバラード9、11など、確かな演奏力のバックとセンスのよいアレンジが冴え渡っている。
様々に表情を変えながら、曲の流れも優雅で無駄が無く、捨て曲無しの文句のつけようの無い完成度。傑作だろう。もしかしたら大傑作かも。ギリシアといいトルコといい、最近の女性ボーカルものは素晴らしいなあ。

askin
posted by ひろりん at 23:22| Comment(2) | TrackBack(0) | ヨーロッパ以外のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年12月09日

ホット・ターキー

今日の1枚。
GULSEN / of... of... (2004) トルコ

ジャケで悩殺されてしまうトルコのシンガー、ギュルシェン。4作目になるらしい。
エキゾチック・トルコ(?)といった感じの色気で勝負のキャラクターだと思いきや、凄みのある低音で声量たっぷりの歌声は迫力があるし、10曲中8曲を自身で作曲するなど、本格派の雰囲気。外見をいい意味で裏切ってくれます。
どこか懐かしい香りのするダンサンブルポップスといった感じで、リズムマシーンのビートに乗せて70年代80年代のディスコの香りのする音色が飛び交う。時折ふっと入ってくる民族楽器の響きが、そういった曲調と何事も無いかのように共存していたりするのが面白いところ。時代や国境や民族といった区分けを、事も無くひょいひょいと飛び越えているかのようで楽しい。まさに文化の交流点のトルコという感じ。同一曲でレトロバージョンとクラブバージョンというアレンジ違いの曲を収録したりもしている。
多少、力技で押し切りすぎていて全体を通して聴くと単調な部分もあるんだけど、エキゾチック&ダンサンブルの1と2、アルヴァニタキも歌ったという4のメロウなポップス、オーケストラとアコースティックが美しく絡み合い印象的な展開をする3、6あたりが印象に残るところ。

gulsen1

gulsen2
posted by ひろりん at 22:17| Comment(2) | TrackBack(0) | ヨーロッパ以外のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月24日

ホールド

気分がいいので、歌を歌います。

どーでもいいですよー。
コンビ二のサラダのドレッシング、別売。

どーでもいいですよー。
金銀パールプレゼント。

どーでもいいですよー。
みっふぃー、あたります。

どーでもいいですよー。
お前・・柔軟剤使っただろ。

本家とカブってそうだなあ。


今日の1枚。ジョン・ホールは持ってないけど、これなら持ってる。
DARYL HALL / SACRED SONGS (1980)

最強のポップスデュオ、ホール&オーツのダリル・ホールのファーストソロアルバム。レコーディングは77年ながら、実際に発売されたのは3年後。プロデュースを含め、全面的に協力したロバート・フリップ色の強さ(当時はフリップ=ホール名義だったらしい)をレコード会社が嫌った、というのが通説。
基本的には、ホールの天性のポップス性溢れるソウルフルなボーカルを全面にフューチャーした普通のロックンロール作品。フリップも多くは無難にバッキングに徹しているが、時折暴走してくれているのがこの作品のいちばんの魅力だったりする。2ではいい感じでソウルフルに曲が展開しているのに突然の夕立のように突如妖しいギターソロが現れ、そしてまた何事もなかったかのように戻る。3でも中間とフェードアウトにフリッパートロニクスが響き渡り、ホールのボーカルを一瞬にしてどこかへ追いやってしまっている。そして4はフリッパートロニクスの独演、5はニューウェーブの先取りといった感じだがピントがどこがズレている。
後半は幾分フリップ色が薄く、純粋に曲としてよいものが耳に付く。7の伸びやかな歌いまわしや、普通に弾きまくるフリップが不気味ながら軽快にギターロックを決める8、メロディアスに余裕たっぷりのアコースティックな佳曲9、10など、普通に良い曲が並んでいる。
ホールサイドからではいつもながらの歌いぶりながら、ホール&オーツではあまり聞かれないタイプの楽曲に新鮮味を感じ、フリップサイドから入っても前半の存在感や随所でのフリップ色にニヤリとさせられ、それなりに楽しめる作品だと思う。それにフリッパートロニクスの楽曲への応用では、もっとも成功した例ではないだろうか。
posted by ひろりん at 00:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーロッパ以外のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月16日

ナオミの夢

ナウなヤングのための今日の1枚。

HEDVA & DAVID / ANI HOLEM AL NAOMI (1971) イスラエル

↑こうやって書くとピンとこないね、ヘドバとダビデ「ナオミの夢」です。懐かしいー。
もともとはイスラエルの人気男女デュオであった彼らが、1970年の11月に世界中から38カ国が参加して開かれた第1回東京国際歌謡音楽祭でこの曲をヘブライ語で歌ったものが、見事グランプリを獲得したのが発端。その際の1週間ほどの滞在中に日本語でレコーディングされ、発売した途端に売れに売れオリコン1位66万枚を売り一躍時代を代表する有名人になった。これはそのシングル。A面が日本語バージョン、B面がヘブライ語のオリジナルバージョン。もちろん(?)、英米ではまったく無名。
「ひとり見る夢は 素晴らしい君の、踊るその姿ー♪」。ピンキーとキラーズが進化したようなアップテンポなダンスポップスながら哀愁の旋律が実に心地が良い。どこか中東を思わせるエキゾチックさや、発音が時折怪しくなる日本語など、無国籍風の雰囲気がまたいい香りを醸し出している。美しく響き渡るオーケストラや、コケティッシュな「トゥ・ミー、ポワーン」のティンパニー?の音も、素晴らしいアレンジだ。ヘブライ語バージョンの方は、細かい部分のアコースティックギターの旋律が凝っていて日本語バージョンよりも12秒ほど長く、地域性を感じさせるアレンジと独特のアクセントの歌いまわしが実によくマッチしている。
一度聴いたら耳から離れないメロディとフレーズ、ビートルズなどの英米ロックとは異なる一風変わった雰囲気、そして「ナオミ」という謎の日本人ネームのもつ神秘性が絡み合って時代とリンクした稀有の名曲だと思う。今の耳で聴いても十分に面白く刺激的。

naomidream
posted by ひろりん at 22:10| Comment(4) | TrackBack(0) | ヨーロッパ以外のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月13日

ベイルート

今日の1枚。JAPAN特集に飽きてきたので。
AMAL HIJAZI / Zaman (2004) レバノン

地中海東端に位置する中東の小国レバノン。人口300万人弱で岐阜県と同面積。もともとはファッションモデルという美形の女性シンガー、アマル・ヒジャジの最新作2作目。ライナーさっぱり読めません。何語だこれ。でもニュアンスでは、発売元はギリシア?レコーディングはフランス?わからんけど。
いかにも地中海〜アラブといったエキゾチックなメロディに、近代的なロック&ポップスアレンジが施された意欲作だ。やや古臭い打ち込みビートが残念だが、民族楽器が哀愁の旋律を奏で、アレンジも大胆に攻めたり繊細な表情を見せたりと完成度は高い。そして独特のイントネーション全開の力強いボーカルが曲をグイグイと引っ張る。ツェッペリンがカシミールなどで見せた脱西洋音楽だが、それが子供騙しに思えるほどの本場かつ本格的な音触りだ。
マドンナやジェニファー・ロペスをよく聞くという彼女だが、そのあたりに印象がダブる女性の力強さに満ちている。地中海諸国に共通する開かれた哀愁感はそのままに、現代的なセンスに溢れた力作だと思う。


aaaaaa
posted by ひろりん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーロッパ以外のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年07月30日

ア・カペラ

最近、ひろぴょんが投稿してくれないなあ。

今日の1枚。

TODD RUNDGREN / A Cappella (1985)

ユートピアの活動を休止しソロに専念、ワーナーへ移籍など、新たな局面で発表された作品。ある程度はセールスも考えないといけないんだろうにこの人はたった一人で、タイトルの「ア・カペラ」どおり楽器を一切使わず、自分の声だけを使って1枚のアルバムを作ってしまった。
もちろん、ゴスペルのようなアカペラではなく、声の多重録音とスタジオギミックを駆使して伴奏がつき、その上をコーラスとボーカルがトッド節を奏でるという感じ。ただ、ジャケットの妖しいマスクからもわかるように、西洋音楽とは違う民族調の雰囲気が全面を覆う。幾重にもダビングされた多重コーラスと独特のリズム感は、幽玄に音を揺らし続ける。この雰囲気がなければ、もしかしたらラグ・フェアーに近いか?
度肝を抜かせるオープニングから、名曲「Pretendung To Care」などを挟み、民族調、ポップス調、さらには実験的と表情変えながらも、本作に限らず一貫して感じるトッド色が滲んでいる。冗長なところはなく完成度は高いが、凝りに凝った変質狂ともいうべき重苦しさが、ポップでありながらどこか歪んでいる。この人らしいといえばらしいか。
変人トッドの極み。クレジットの「Engineered and Sung by Todd Rundgren」というのが、凄いんだか阿呆なんだかよくわかんないんだけど、僕は理屈抜きに好きな1枚。

040730-233949.jpg
posted by ひろりん at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーロッパ以外のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年07月25日

バラクーダ

お、トラックバックされてる!

真田太平記、
ありゃ、鈴木右近は滝川三九郎に弟子入り?
原作は柳生五郎兵衛門に弟子入りだった。どんな修行になるのか楽しみ。

今日の1枚。
HEART / Same (1985)

かつては女性版ツェッペリンとの異名もとった、アンとナンシーのウィルソン姉妹を中心とするバンド。70年代は堅実な活動を続けながらも80年代に入り低迷。その後、レコード会社を移籍して心機一転の再出発が大ヒット作となった。4曲の全米トップ10ヒット、アルバムは全米1位で1年以上もチャートにとどまるほどの空前の大成功を収めた。
自分たちでも作曲能力はあるものの、半数以上の曲に外部ライターを導入し、さらに売れっ子プロデューサーだったロン・ネビソンを起用するなど、商業路線を突き詰めてはいるんだけど、以前からの持ち味であるハードな曲展開と、力強く抜群の表現力をもつボーカルに、先端のポップスセンスがバランスよく交じり合っている。特にシングルヒットした楽曲の出来が素晴らしく、ハードなロックバラード「ホワット・アバウト・ラブ」、キャッチーかつストレートな80年代ポップス「ネバー」、永遠の名曲「ジーズ・ドリーム」と続くA面はまるでベスト盤の様相だ。
ただ、ヒット曲はすべて外部ライターが手がけ、1位になった「ジーズ・ドリーム」は看板であるアンではなくナンシーがボーカルを取っているなど、それまでのグループの在り方とは異なるためか、グループ自体の存在感が薄く、作られた纏まりのよい行儀良さみたいなムードが漂っている。とりあえず売れないことには飯を食っていけないけど、「これが本当のハートじゃないぞ」という叫びが聴こえるような気がしてならない。それでも、出来が水準以上で、新しい魅力に満ち溢れているというのは、しっかりした土台と豊富な経験を備えたバンドのポテンシャルの高さゆえだろう。
一般的には、これだけ名曲がギッシリ詰まってるんだから名盤といってもよいと思う。ただ、バンド自体で捉えると、急に奥歯に物がはさがってしまう。良くも悪くも80年代という時代性を強く感じさせる1枚ということになろうか。

今気付いた。
ドラマーのデニー・カーマーシって、カヴァーデイル・ペイジのドラムの人だね。
posted by ひろりん at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | ヨーロッパ以外のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年07月15日

マグネット・ジョーに気をつけろ

今日の1枚。
ALENA VINNITSKAYA / Rassvet(2004)ウクライナ

ビートルズの「バック・イン・ザ・USSR」でも歌われるほど、美女の産地として有名なウクライナ出身のシンガー。ロシアのヴァイアグラ(!)というユニットのボーカリストでもある。たしかにあの胸はヴァイアグラかもしれない。
ヴァイアグラは聞いたことないけど、tATuなんとか比較されていたんで、このソロ作も話題性が先行するダンスポップスと思いきや、意外と本格的で骨太。バンドコンテストで優勝してCDデビューしました、という感じでフレッシュで躍動感の溢れるバンドロックを聴かせてくれる。英米には聞かれない地域性を伴った独特の陰りや哀愁感も滲み出る。ボーカルも、ドスのきいた低音で捻じ伏せられたかと思えば、一転男に媚びるような表情もみせ、女性の強さと弱さを加減よく調節した表情豊かなものになっている。昔ちょっと好きだった、パティ・ロスバーグのような感じ。
すみません、はっきり言ってジャケ買いなんだけど、ここまで内容がよいとは予想外。これだけの容姿で、しかも本格的に歌える女性ボーカリストって、ちょっと比較対象が思い浮かばない。才色兼備とはこういう人のことかもしれない。誉め言葉しか出てこない僕は、すでに術中。

ALENA VINNITSKAYA
posted by ひろりん at 22:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーロッパ以外のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年07月13日

カンナバル

昨日は10時間も寝てしまった。
なのに今日は昼寝までしてしまった。
仕事はセロリを移植中。細かい仕事で大変。外は物凄い暑さだが、ハウスの中は遮光してあるし構造上も熱が抜けやすいので涼しくて意外と快適。


今日の1枚。辺境最前線。
KRIS DAYANTI / Cahaya (2004) インドネシア

どうだこのルックス。ワーナー・インドネシアのイチオシ。ポップス界の新星らしい。
とこか陰りを感じさせるしっとりとしたボーカルが耳に絡みつく。曲調は、現代的なダンサンブルポップスから、哀愁感漂う歌謡曲、オーケストラを交えたシンフォニックなバラードと変化に富んでいながら、どの曲も余裕をもって歌いこなす。アーティストとしての旬の勢いに乗っているという感じで自信に満ちてはいるが、確かな歌唱と表現力を持ち合わせていて安心して耳を傾けられる。
キャッチーな4などシングルヒットも狙えるし、一方で大盛り上がりの6、7、10などシンフォニックファンも唸らせる。センチメンタルなメロディを大切にしながらも現代的な感覚に優れた優等生ポップスの姿を見せながら、イタリア張りのシンフォニックな大盛り上がりでドラマチックに歌いきる姿も見せて頼もしい。只者ではないかも。アレンジャーも1流どころが揃えられているらしく、センスがよく洗練されている。お金もかかっていそうだ。もしかしたら世界規模でヒットするかも。
ブリトニーやビヨンセは駄目という人(自分のこと)にぜひ聞いてもらいたい1枚。現代の女性ボーカルも捨てたもんじゃないですなあ。


KRIS DAYANTI
posted by ひろりん at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーロッパ以外のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月23日

ミドルマン

忙しい。
今日も日記をサボろうと思っていたが、これを聴いていたら、書いたな。自分。

今日の1枚。

BOZ SCAGGS / MIDDLE MAN (1980)

網タイツの女性の太ももを枕に煙草をふかす山下真司?なジャケットで参ってしまうAORの帝王、ボズの80年作。「シルク・ディグリーズ」以降同様、TOTOのメンバーを含むロスのセッションミュージシャンをバックに従えてお洒落なロックを決める。
洗練度では本作が1番だろう。冒頭の「ジョジョ」や3曲目などのの上品なファンクやは、思わず夜の湾岸線をドライブしたくなるほど。バックの演奏が相変わらず上手く、無駄な部分は無いほどに作りこまれている。軽めのストリングス、高級感のある女性コーラス、ドラマを演出するサックスソロなど、心憎いほどの演出がこれでもかと施される。ルカサーのギターソロも相変わらずのうまさだ。またデヴィッド・フォスターがキーボードと曲作りで参加していて、バラード曲ではお馴染みのトーンでしっとりとまとめあげている。4曲目「トワイライト・ハイウェイ」(←原題とまったく関係ない邦題)は、盛り上げがわざとらしいんだけど、この人が歌うと絵になるんだよな。もしかしたら名曲。
「シルク〜」よりも、演奏もいいしセンスもいいしアレンジもいい。ただ、やってることのレベルに比べると、AORというジャンルでくくられてしまうというのが欠点だし損をしていると思う。スティーリーダンや80年代のブライアン・フェリーなどと、やってることはほとんど変わらないしね。

Middle Man
posted by ひろりん at 00:00| Comment(0) | TrackBack(1) | ヨーロッパ以外のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月22日

禁じられた

さっき帰ってきたばかりなんで、日記サボるつもりだったんだけど、書いたな。自分。

今日の1枚
REO SPEEDWAGON / HIGH INFIDELITY (1980) アメリカ

邦題は「禁じられた夜」。原題ってこんなんだっけ。
デビュー以来10年間、地道な活動を続けていた中堅ロックバンドのいきなりの大ヒット作。全米NO1の「キープ・オン・ラビング・ユー」、5位の「テイク・イット・オン・ザ・ラン」、20位の「涙のレター」、24位の「ドント・レット・ヒム・ゴー」と4曲のシングルヒットを擁し、15週にわたってアルバムチャート1位にも輝いた。
これ以前の音は聴いたことはないんだけど、元々は泥臭いロックンロールをやっていたとのこと。しかし本作で聴かれるのは、デビッド・クローニン(苦労人)の甘い声質を生かしたハードポップ、そしてバラードだ。産業ロックに近いんだけど、出身がプログレではないので、中途半端に過去を引きずっているようなところがなく、ひたすらストレートに万人に受ける曲を追及したという感じだ。どの曲も、とくにシングルカットされた曲の密度が濃く、押し付けがましいほどに聞き手に迫ってくる。強引なんだけど、骨太のリズム隊はしっかりとしているし、ギターも無駄な動きがなく、ひたすら曲の構築に邁進しているので、文句のつけようがない。そんじょそこらのポップスでは対抗できないバンドアンサンブルの重厚さは、実力のあるバンドならではだ。
AORほどお洒落ではないし、産業ほどツッコミどころもない。欠点も特にないので、個人的には消去法で良いバンドに分類できるんだけど、本作に関しては曲の出来が一歩抜きん出ているという点で好感度は高い。この時代はやはり、それなりに良く出来た作品でなければ、ここまでは売れんよね。

禁じられた夜
posted by ひろりん at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーロッパ以外のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月21日

胡散霧消

台風通過。
特に何事もなかった。

マドンナが改名とかいう記事がある。
スターの改名って、どうもプリンスの例があるんで胡散臭さがある。
元マドンナと呼べばいいだけなんだけどね。

今日の1枚。
MADONNA / True Blue (1986)

前作「ライク・ア・ヴァージン」で一気にトップスターに登りつめたマドンナの3作目。「パパ・ドント・プリーチ」、「リブ・トゥ・テル」、「オープン・ユア・ハート」の3曲の全米NO1、「トゥルー・ブルー」3位、「ラ・イスラ・ボニータ」4位と、シングルカットされた曲はすべて大ヒット。飛ぶ鳥を落とす勢いとはこのことだ。
前作に漂った作られたカワイコちゃん風の軽さはほとんど消え、キャッチーでポップなんだけどアーティスティックで重厚な音作りがなされている。スティーブン・ブレイとパトリック・レナードが裏方として参加していることが大きいと思われ、多少リズムパターンなど時代を感じさせるものの、曲の出来はマドンナの等身大の姿を引き出すとともに普遍的な輝きを感じさせる。60年代を感じさせるメロディをダンサンブルにアレンジする手腕も光っている。やはり、その辺の転がる安物ポップスとは鮮度が違うし、素材がいいので賞味期限も長い。「ラ・イスラ〜」のように、エキゾチックなアレンジも堂に入っているし、きっちりと自分のものにして歌いこなすのもお見事な連携だ。
90年代はやや自身の才能が迷走してしまうんだけど、この頃は本当に凄かった。当代最高の女性スター、その最も脂ののりきった時期の記念碑。肉薄はすれど、これを超えるような女性スターは後世に渡って出る気がしない。

トゥルー・ブルー
posted by ひろりん at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | ヨーロッパ以外のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月17日

ディスカス

今日の1枚。

DISCUS / ...tot licht! (2003) インドネシア

インドネシアのハイパープログレッシブバンド、ディスカスのセカンドアルバム。なんと日本盤。美狂乱などを手がけるGOHAN RECORDSから。「インドネシアのプログレシーンの概要」などという、辺境ファンにとって喉から手が出るほどに欲しい情報入り。
バンドは8人組、バイオリン、フルート、クラリネット、民族調打楽器が密度濃く乱れ飛び、シンフォ、デスメタル、ジャズロック、カンタベリー調、民族調と、めまぐるしく表情を変えながら高速で疾走する。ほぼ全員がリードボーカルを取れるようで、コーラスを含め声だけでも多彩な表情、そして美声の女性ボーカルがココぞというときに入る。歌詞もインドネシア語らしく、独特のイントネーションが辺境色もにじませている。
恐ろしいくらいの完成度。シンフォ/プログレファンにはたまらない内容なんだけど、これを70分間フルにやられると散りばめられた要素をすべて拾って聴きこなすのは、飼育が難しい熱帯魚に由来するバンド名同様、一長一短にはいかない(僕だけ?)。個人的にはもうすこしダイエットした方が良いように思うが、これだけのテクニックとセンスそして勢いは、間違いなく21世紀のプログレシーンをリードしていくバンドとして適格な存在だろう。今後の動きに要注目。

Tot Licht
posted by ひろりん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーロッパ以外のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月06日

こわれもの

このブログの左下に、「チェッカーズに追加」とあるのが気になっている。
チェッカーズに追加すると、やっぱり前髪を伸ばさないといけないんだろうか。
小学校高学年の頃、女の子は筆箱に「フミヤ命」とか書いていた。
命は大切にした方がいいと思う。
君もだ窪塚。

今日の2枚目。ひろりんは3枚目。

FRAGIL / Cuento Real (1992) ペルー

南米はペルーのプログレバンドの3作目。南米のプログレファンの間で人気らしい。南米のプログレファンの規模がどの程度か知らんけど。
近年のプーのようなサウンドと聴き購入したが、明るく前向きでメロディアスな面はたしかにそうかなと思えるけど、スペイン語のアクセントやガッチリとした(プーと比べると)骨太なアンサンブル、民族調の楽器の使用など、十分個性的だ。
センスの良いギター、効果的なシンフォニック空間を演出するキーボード群、強力なリズム隊と、隙のないテクニカルな演奏を聴かせる。ボーカルもメロディアスで歌心に溢れている。
イタリアのようにドラマチックで抑揚のあるポップスもあれば、5曲目などお洒落なレゲエ調、7、8曲目のフルートを交えた叙情など、音楽性は幅広いんだけど、どの曲もしっかりとした完成度。レベル高いです。
9曲目のドラマチックシンフォニックで大団円。10曲目はエピローグ。曲の流れも自然でよく練られているし、作品全体をとおして聞いて爽やかな余韻が残る。傑作だと思う。
posted by ひろりん at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーロッパ以外のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

osiris

今日の1枚。
OSIRIS / Osiris (1982) バーレーン

ファーストアルバム。
バーレーンってどこよ。
中東はペルシア湾西岸の島国。面積は対馬程度。人口約50万人。そんな国にも存在するプログレバンド。1968年までイギリスの保護領だったことの影響だろうか。歌詞は英語。
メンバーは、ギター、ベース、ドラム、キーボード×2に、いろんな楽器をこなす2名が合計7名がクレジットされている。メンバーの写真をみると、顔に彫りがあってみんな立派なヒゲをはやしたアラブな顔立ち。にも関わらず、比較的オーソドックスなシンフォニックプログレをきかせる。キャメルやジェネシスあたりに影響を受けたそうで、叙情的な曲が多く、ボーカルはまさに初期のキャメル。ただ、時折見せる無国籍なメロディフレーズが、わずかに地域性を感じる。
バーレーンという冠詞を外せば、多少インパクトに欠けるんだけど、丁寧なアンサンブルで大所帯ながら堅実に曲を構築しているのに好感が持てる。各メンバーのインタープレイからテーマに戻る展開の5曲目など、なかなかのもの。

ジャケットは、いかにも中東。

b14e1bba.jpg
posted by ひろりん at 11:42| Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーロッパ以外のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月05日

ユー・ノウ・マイ・ネーム

1日中ずっと機械。
堆肥散布車で堆肥を散布→トラクターでかき混ぜる。の繰り返し。
散布車は、自ら堆肥を吸い込んで、吐き出してくれるので、積み込む必要もなくラク。

今日の1枚。イスラエルのCDは、左右が逆でいつも間違えるにゃん。

NO NAMES / No Names (1974) イスラエル

イスラエルのトップバンド。3人組のスーパーグループだそう。メンバーはSHEM TOM LEVI、SHLMO GRONICH、SHLOMO YDOV。覚えておくとイスラエルの音楽シーンを眺めるときに便利かも。
フルート、リコーダー、バイオリン、メロトロン、巧みなコーラス、突然の変拍子と、基本的にはジェントル・ジャイアントやキャメルあたりと比較できるプログレバンドなんだけど、地中海諸国に共通する、ほとばしる情熱とたおやかなメロディを聴かせる。流暢なアコギ・フルートとうねるリズム隊とのコンビネーション、複雑かつ巧妙な曲展開、ところどころに入る遊び心と、1級の完成度。緊張感も見せれば、余裕もある。テンションを自在に変化させる確かな技術とセンス、それに裏付けられた自信を感じる。
バンド名なんてどうでもいい、音で勝負!だね。流石の傑作。
posted by ひろりん at 21:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーロッパ以外のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。