2005年11月12日

本当は私の頭の中の消しゴムが見たかった。

地元の友人の結婚式。
中学時代、部活でテニスのダブルスを組んでいた友人なので、僕の方が新婦よりも先の伴侶だったのだ。だから何ってわけでもないんだけど。
特に波乱もなく、つつがなく終了。
ワインの一気飲みをして、気持ちが悪くなったくらいだ。

2次会まで3時間もあるので、参列した友人たちはパチンコで時間を潰すっていうんで、パチンコの楽しさが理解できない僕は、近くの映画館で時間を潰す。
ちょうどはじまる間近だった「親切なクムジャさん」を見る。

「チャングムの誓い」でお馴染み、イ・ヨンエさん主演。
無実の罪をかぶって投獄された主人公が、親切を武器に囚人仲間を協力させて、復讐劇を遂げるというストーリー。なんでもこの監督の復讐三部作の最後の作品だそうだ。

見たんだけど、う〜ん。
というか、結婚式という華やかな舞台についさっきまで居た僕が見るのは失敗だったんだと思う。
残虐なシーンや、個性的すぎる役者たちに、ちょっとついていけなかった。
しかも、ワインが効いてきて、眠気を戦うのに必死だった。

しかし、主演のイ・ヨンエさんはさすが。
清純派の彼女が悪役に挑戦ということなんだけど、親切で品のよさそうな風貌と、復讐を企てる冷たい表情のコントラストが美貌により一層の磨きをかけていた。
これだけの存在感をほぼ表情だけで出してしまう演技力が強烈な印象だ。

ちなみにラストシーン間際に、電話がかかってきてしまい、無念の途中退席。
最後が凄いらしいのに、見られなかった。
とほほ。
posted by ひろりん at 23:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 珍しく映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月31日

秋の雪

「春の雪」を見てきた。

原作は急いで読んだ。映画は原作を読んで見るタイプだ。
前評判から賛否両論で、清顕の複雑な性格を妻夫木くんが表現しきれるだろうか、とか、独特の言い回しや情景描写の多い映像を再現しきれるだろうか、そして雰囲気はどうなのか、かなり不安だったんだけど、とにかく見てきた。
結果は、期待していかなかったためか、けっこう満足度の高いものになっていて、良かったというか安心した。大正時代というよりは、純日本的な浪漫を感じさせる風景が雰囲気をバッチリにし、そしてその風景に溶け込む主人公の清顕と聡子に見惚れた。心配された妻夫木くん(いつまで学ランが似合うんだ?)の演技も、なかなかこれが微妙な心の動きまで表現しているし、聡子役の竹内結子も、この人こんなに美人だったけ?というくらいに美しくも聡明な聡子に成りきっていた。そして個性の強い強烈な脇役に、岸田今日子やら若尾文子やら石橋蓮司やら実力のある役者で若い主人公をガッチリと固めていて隙が無い。特に蓼科を演じた大楠道代さんは最高。白化粧のはがれた物凄い形相は夢に出そうだ。親友の本多役の人も、とても学生服をきる年齢には見えないんだけど、存在感のあって、続編を感じさせる配役だと思った。
とはいうものの、ラストシーンは本来なら2月のはずだが紅葉に雪が舞っていたり、原作中では重要(だと思った)なセリフがカットされていたり、4部作を通じて描かれる「輪廻転生」というテーマがあまり感じられなかったりと、原作を読んだ直後なので、いろいろと目に付いた。もしかしたら、続編を意識させないために、わざと秋のシーンにしたのだろうか。でもそれじゃ「春の雪」ではないんだけども・・・。その辺は監督の意図があるはずだろうから、どういう意味があるのか気になるところ。
でもまあ、けっこう高レベルのいい作品ではないかと思う。ただ、この映画は、原作を知らないで見ると、いろいろ理解できない部分も多いように思う。日本語的に文末を省略して、緩やかなテンポの余韻で感情表現を観客に伝えるようなところも多いので、原作を知っている方が楽しめる気がする。この映画の紹介をされるときによく見かけるんだけど「見る文芸映画」という言葉がぴったりだ。
それにしても、ラストに流れるウタダの曲。あれはどうなのよ?いるの?

~
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2005年08月18日

ティアーズ

今日の1本。
「僕の彼女を紹介します」 2004年 韓国

う〜ん、泣いてしまった。
この映画、泣ける人と泣けない人に別れるらしいんだけど、僕は泣いてしまったよ。
泣けない原因は、あのBGMにあるのか?
最初は、主人公同士が出会うのをドタバタしたコメディーで見せて、後半は死んじゃった彼を想う切ない彼女が涙腺を揺さぶる。
死んだ彼氏のところに行こうと、何度も死のうと試みるんだけど、そのたびに不思議な力に助けられる。そしてそのときに、必ず風が吹いている。「僕が死んだら、風になりたい・・」そう言っていた生前の言葉が甦る。そして死者が本当にあの世へ行ってしまう49日目に、彼は彼女の目の前に現れるのだ・・。
悲しいんだけど爽やかな余韻を残す作品だ。展開的には、かなり無理があるんだけど、それを強引に見せてしまう猟奇的な主人王の演技が魅力的。そして、最後の地下鉄でのあのシーン。ここまで来て、よーやくタイトルの意味がわかった。これまた、破天荒というかお遊びというか、でも全体を通した流れの中ではアリだと思う。映画という媒体を、とても巧く使って観客に喜哀楽をもたらすいい作品だと思う。
僕の彼女を紹介します
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2005年08月17日

公邸ペンギン

武部幹事長?

今日の1作。
皇帝ペンギン 2005年 フランス

フランスで大ヒットしたという動物ドキュメンタリー映画。
極寒の大陸南極に生息する皇帝ペンギンの生態を追う。

ペンギンたちは夏の間は海の近くで暮らすんだけど、繁殖期には内陸部へ集団で大移動をする。この行進が凄い!一面氷の大陸をどこまでも続くペンギンの行列は、まるで巡礼者のように黙々と行進をしていて、神々しいほどに美しかった。
そして内陸部で、パートナーを見つけて繁殖活動。このときに踊るダンスも幻想的に美しありながら、周囲の氷を溶かすかのような愛情が満ち溢れている。このあたりの見せ方が実に巧い。しかし、それは、それからはじまる壮絶な子育ての序曲なのだ。
卵を産むと、メスはオスに卵を預けて遠い海へ食料をとりに行く。その間オスは、猛烈な吹雪や寒さの中を何も食べずに、必死に卵を温めるのだ。そして卵がかえり子供が産まれる。ほどなくメスが帰ってくると、今度はオスが海を目指す。しかし、この間にオスの体力は極限状態で、海へたどり着く前に力尽きてしまう者が多い。子供ペンギンを別れるシーンは、今生の別れを覚悟したものだ。ホロリときた。(メスが旦那の分まで食料をあげればいいのに・・)しかし、運良く帰ってきたペンギンは、感動の再会を果たすのだ。そして、外敵などの危険をかいくぐりつつ子供は成長し、そして群れはまた海辺へと帰って行く。

ほどよくドキュメンタリー、ほどよく擬人化され、とても見易くて素直に楽しめる。80分と短いながらも、南極大陸の見せ方や、ドラマ仕立ての展開、ハラハラする瞬間、クスッと笑えるシーンなどがバランスよく散りばめられて、完成度は高いと思う。
さらに映画館も、南極を意識させるためか冷房を強力にして、観客を極寒の大陸へ誘う手助けをしていて気分を盛り上げてくれる(単に設定温度が低いだけという説も)。残暑の厳しさを、ほんの一瞬だけ忘れさせてくれる映画です。
posted by ひろりん at 21:38| Comment(2) | TrackBack(1) | 珍しく映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月30日

タンスにゴンウ

今日の1本

「箪笥」
2003年 韓国

「ごめん、愛してる」のウンチェ役のイム・スジョンがかわいくって、それで彼女が出演しているという理由だけで見てしまいました。

・・・、これがいけなかった。
DVDの最初の予告みたいので「美少女ホラー映画シリーズ」みたく謳われてて、この映画ホラーなの?とまず肩透かし。
時折ホラーな効果を散りばめられながら、どんよりとしたテンポで繰り広げられるストーリー。
狂気的な継母と、継母に馴染めない美人姉妹、何を考えているかわからない父親を中心に、奇妙な一家の様子がつづられる。箪笥の中の秘密は何なんだというのがテーマだと思ったんだけど、わかったようなわからないような。
そして、結局は、○○の一人相撲だったという結論だと思うんだけど・・・、わかりにくいなあ。
これだけ難解な映画だったら、最初から神経を研ぎ澄ませて見ないといけない映画だった。

ただ、絵の作りが丁寧で、色使いや恐怖をインスピレーションさせる効果的な小道具など、映像美のよさは凄い。
音楽も、うるさく鳴ってはいないんだけど、見終わった後に口ずさめるほど印象に残る。
ストーリーも凝っているし、クオリティの高い映画だと思う。
でも、スピルバーグが史上最高額でリメイク権を買い取ったらしいんだけど、そこまでの映画なんだろうか。それに、いかにも日本や韓国らしいストーリーだとは思うんだけど、これをハリウッドでやるのはどうなんでしょ。想像すらできません。

イム・スジョンは、やっぱりかわいいんだけど、シリアスな表情やミステリアスな雰囲気も出せたり、随分と表現力がある。
かわいいだけの女優さんではなかった。見直した。でも、やっぱり胸はなかった。(そこがいい)
でも、この子以上に、存在感があったのは継母役の人。美しく色気がありながら、漂う妖気と狂気。髪で片目しか見えないんだけど、その片目の眼光の鋭さはイム・スジョンではなくても魘されそう。本作のホラーという側面をクローズアップするなら、間違いなくこの人が怖さの頂点。

もう1回見れば、いろいろと違う見方ができるかもしれないけど、パス。
ちょっとこれは肌に合わないかも。プログレっぽい映画なんだけどな。

さて、「悲しき恋歌」見るべ。


箪笥
posted by ひろりん at 22:21| Comment(1) | TrackBack(1) | 珍しく映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月10日

JSA

映画「JSA」を見る。
主演はソン・ガンホだけど、お目当ては室長のイ・ビョンホンとチャングム役ですっかりお気に入りのイ・ヨンエさんが出演しているということ。
なんの予備知識もなく見てみた。

うわわわ、これ戦争ドラマ?
出生の秘密も、交通事故も、記憶喪失も、難病もないじゃん。
舞台は38度線上、板門店共同警備区域(JSA)。そこで起きた殺人事件がテーマ。
南の兵士(ビョンホン)が北の将校を殺害したんだけど、実はその原因は、北と南の兵士4人の友情が絡んでいたというようなストーリー。
イ・ヨンエは、その事件の原因を究明する捜査官役。

コミカルな部分もあるんだけど終始重苦しい。
すっかり頭の中がツッコミどころ満載のドラマモードになっているので、きっちりと作られて、テーマも重い作品なので見ていて辛かった。
ただ、最近、すっかり韓国という国が身近に思えていたんだけど、今なお徴兵制度が残り、朝鮮戦争も休戦状態にすぎないという現実を、まざまざと見せ付けられた。
同じ言葉を使い、同じ民族ながら、分断された国家。
国どうしはいがみ合いに、半世紀以上も付き合わされている民族の、緊張と融和への想いを実感した。

兵役というと、ガラスの靴でお世話になったソ・ジソプが先日とハン・ジェソクが去年入隊。今年中にイ・ドンゴンやウォンビンも入隊と次々としばらく会えなくなってしまう。
寂しいけど、兵役という緊張があるからこそ、あれだけ演技にも熱がこもる部分はあると思う。
のんべんだらりと過ごしている(ようにみえる)日本の若手俳優は、とても太刀打ちできないように思ってしまう。
もちろん、間違いなく日本の方が平和なのだからこそ。なんだけど。


JSA
posted by ひろりん at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 珍しく映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年12月11日

白い象

珍しく映画を見る。
DVD買ったのにずっと見てなかった(こんなのばっか)。

アンナと王様 (1999)
監督 アンディ・テナント
出演 ジョディ・フォスター、チョウ・ユンファ

舞台は19世紀中頃、東南アジアのシャム王国のモンクット王と家庭教師として赴任したアンナを中心に、英仏の植民地政策、軍部の内紛など近代化をはかる国の行く末を描く。
とにかく舞台セットが桁外れに豪華。冒頭の港や王宮などお金をかけているという感じ。衣装も華やかだし、漕ぎ手のたくさんいる船や舞踏会の華やかな演出など、雰囲気を盛り上げてくれる。ハリウッド映画はこうでなくちゃね。
ただ、ストーリーは実在の登場人物とのことだが、明らかに脚色がなされているし、戦闘シーンも迫力不足。もっとも史実に基づいた歴史映画で忠実にやるのは無理な話なんだけど、エンターテイメント的な要素が鼻に付くところ。王様の描き方も、あんなに家庭教師に纏わり付いたり、出し抜かれたりして。タイでのロケ禁止、上映禁止というのは、史実との開きや穿った見方の王国の描き方によるところが大きいんだろう。でも、国を開いて諸外国を対等に渡り合う国王と、外国を打ち払おうという将軍というのは、まるで日本の幕末。どこの国でも同じようなことをやってるんだなあ。
唯一、外国による介入から逃れて、今もなお王国として残るタイ。その歴史の過程にスポットがあたっていて世界史の勉強になります。


アンナと王様 特別編 (’99米)
posted by ひろりん at 22:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 珍しく映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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