2007年08月28日

TAOシークレットライブ

CIMG0687.JPG8月24日、まえまえから気になっていた和太鼓パフォーマンス集団、TAOのライブに行ってきた。
九州を中心に活動していて、日本だけでなく、世界的に活躍するアーティスト集団だ。
このたび、たまたま縁があって、1000人限定のシークレットライブを見てきた。

会場は大分県竹田市久住高原の牧草地帯にあるTAOの里と呼ばれる場所。
メンバーはここで合宿生活をしているようで、その傍らに野外特設ステージが組まれていた。
メンバーの手作りだというセット、特に竹をあしらったステージが、和を思いっきり感じさせる。
席はすべてフリーで、芝生の上に敷物を敷いてみるというスタイルだ。
開演までは、屋台などもでていて軽く腹ごしらえ、ちょっとしたお祭り気分だった。

そして夕暮れになり、ライブがはじまった。

凄い!!
とにかく凄い!!

基本的には和太鼓と篠笛だけという構成なんだけど、これが驚くほどに雄弁だ。
大地を揺るがし、人間の鼓動に共鳴する。
おそらく原始の音楽とはこのようなものであっただろう、体の奥の方がうずく感覚。
それに、和をこらしたステージと篠笛の響きが日本人の心を揺さぶる。
さらには、野外の虫の鳴き声やほのかに照らす月明かりと相俟って、幻想的な雰囲気を醸し出す。
そして、アクロバティックなスティックさばきや、振り付けなどで視覚でも楽しませてくれる。
こんなの初めて見た。
気付いたら、涙を流してみていて、同行者に笑われてしまったのだった。

あっという間にライブが終わってしまった。
感動の余韻覚めやらぬままにシャトルバスに乗り込む観客・・。
とそのとき、屋台脇でいきなりミニライブがはじまった。
恒例のファンサービスのようだけど、緻密に構成されたステージとは違って、メンバーの素の表情を間近に見ての楽しいステージ。
そして、それが終わっての、サインや握手や写真撮影に応じたりの、至れり尽くせりのファンサービス。
とても温かい気持ちになるライブイベントだった。

観客は、若い人、年配のひとなど、文字通り老若男女。
すべてのひとの心を捉える音楽性とステージング。
西洋音階や、商業性に毒される前の、もっとも原始的な音楽というものに触れた気がしたライブでした。
日本人でよかった。

CIMG0710.JPG シークレットライブの模様










posted by ひろりん at 22:21| ウィーン ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月14日

You Tubeで解説するSPEED/ALIVE

突然だが、SPEEDのALIVEが大好きなので解説。(ほとんど推測)

http://www.youtube.com/watch?v=DIU9DWjayDY

SPEED7枚目のシングルで、4人が主演した映画アンドロメディアの主題歌。
SPEED全盛期の最後、そして伊秩氏をはじめSPEEDプロジェクトがめざしたSPEEDサウンドの最終完成形だと思うのだ。

SPEEDとは、天性の声を持つ島袋寛子を世に出すためのプロジェクトであったと考える。
彼女の声は例えるなら、優美な刃物の切れ味。
幅広い音域、ややシャープ気味でリズムが前につんのめり、そして抜群に抜けのいい天性の声質は、オリジナリティに溢れたものだったし、感情表現に関しても大人の鑑賞に耐えうるものを10代前半にして身に着けていた。ひろりんが聞いてきたポップスの中でも際立った才能とカリスマを感じる。
一方、今井絵里子はポップスの王道をいくパンチのある安定した声質だ。この絵里子の声を利用して、寛子を引き立てるというのが、SPEEDサウンドの根幹になっている。
もちろん二人のバックダンサーに、人数あわせ以外の大きな意味はない。

おそらく伊秩氏の構想は、このALIVEまでだったと思う。
寛子の知名度をあげて、頃合を見て解散、そしてソロとして売り出し、いずれは美空ひばり級の歌い手に育て上げる。
しかし大きな誤算は、当時席巻していたチープでクローンばかりの小室サウンドの洪水の中に現れた、抜群に歌のうまいSPEEDを、時代がトップアイドルに押し上げてしまったことだ。
寛子中心で行くはずが、他の3人にスポットを当てないといけなくなり、結果解散のタイミングを逃し、絵里子の成長などもありSPEEDをだらだらと続けることになってしまった。肝心の寛子に関しても、多感な時期でもあったし、体質も変わって声が変わっていく時期であって、様々な要因が重なって解散の延期は致し方ない部分だっただろう。
その後は、当初の予定より遅く解散し、寛子は独自の路線で魅力をだしているものの、未だ才能を開花させることができず伸び悩んでいるように思う。(まだ22歳なんだけどね)

SPEEDの音楽的な全盛期は、「WAKE ME UP」「WHITE LOVE」「MY GRADIETION」そしてこの「ALIVE」なわけだが、前述のように、この4曲は寛子が完全なる主役という点で優れている。
寛子と絵里子というのは、実は歌い手としての相性が悪い。コーラスが声質的に共存しにくく、絵里子がサポート役に徹する形態、パンチの聴く絵里子の声を歌いだしや、サビの直前に持ってきて、寛子の抜けのある声で盛り上げるようなスタイルが最も優れているのだ。
そして本題のALIVE。
この曲は寛子の完全な独壇場なのだ。
珍しく歌いだしから寛子、それを受けて絵里子が曲を力強く展開させてサビにつなぐ(これがウマイんだ)。4人のサビを受けて、寛子がすべて持っていくという完全な寛子プロジェクト曲。映画で主役ということもあって、これだけあからさまに寛子を全面にもってこれたが、これこそがSPEEDプロジェクトの本質だと思うのだ。中盤のナレーションで、当時14歳という年齢的な未熟さを見せる演出も、すべて計算づく。そういった意味で、SPEEDサウンドの最終進化形であると同時に、限界でもあった。

「この海の果てはやがて青い空へ続いている・・」
8年前に彼女たちが見せてくれた青い海を、僕は胸に刻みこみ、終わりなき音楽の旅をつづけるのだ。
posted by ひろりん at 21:50| バンコク ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日本のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月27日

唄鵺奇譚

9月22日に発売したばかりの月比古「弦は呪縛の指で鳴る」(公式通称弦じゅば)を最近ずっと聞いている。
僕が心酔している畑亜貴さんを中心とするプロジェクトで、亜貴さん名義の前作からは6年ぶりの待ち焦がれていた作品だ。アルカンジェロレーベルからの発売だが、すでに初回プレスは完売してしまったようだ。僕はディスクユニオンでの予約特典として付いてくる4曲入りオマケCDほしさに予約しておいたのでよかった。

内容が素晴らしいんです。
本物のメロトロン入りの本格的なプログレ系の音触りと、破滅文学的な歌詞が融合する、音と歌詞がぴったりと結びついたもの。すべての楽曲は亜貴さんの作詞作曲で、それをベースにバンドサウンドに仕立て上げているので、歌わされているボーカルという感じは微塵もなく、言葉がとても力をもって聴き手に迫ってくる。感情の込め具合も、凄烈な単語では不気味な感じで、華奢な単語では小悪魔的にと、歌詞を説得力のあるものにしている。もちろん歌詞も文学的で、「静寂」を「しじま」と読ませたり「慙愧に堪え魂呼ぶ夢を見る」なんていうフレーズがあちらこちらに散らばっていて、ブックレットを見ながらその言葉遣いの巧みさに思わず唸ってしまった。
13曲中4曲は、前作にも収録されていた曲なんだけど、宅録的なハンドメイド感の楽曲が力強いバンドサウンドが進化を遂げていて迫力も増していて聴き応えバッチリ。そして新曲がまた良い。特に2のめまぐるしい展開や、4の凝ったアレンジなど、前半の展開が素晴らしい。バイオリンが入ったり、超絶的なギターソロやドラムソロが炸裂したりと、プログレを聴いてきたリスナーには安心して聴いていられる(笑)とともに、どこか懐かしい感じもする。しばらく耳から離れなくなりそうだ。

オマケは「逃避王国の滅亡」と題された4曲入り。亜貴さん一人で作り上げた。こちらは従来のソロ作の雰囲気。
本人のブログを見ていてレコーディングなど大変な作業だったらしいので、ゲームへの誘惑やら、仕事からの逃避のために作った曲ではないかと疑っているんだけど、「らしさ」は十分の世界観と仕上がりで満足度は高い。ユニオンで買ってよかった。ちなみにこのオマケが大好評らしくて、初回限定のはずだったのに再プレスでもユニオンで買えば付いてくるそう。


弦は呪縛の指で鳴る
genjuba
上がオマケ。
下は裏ジャケ。
本人曰く、「詐欺」写真。
posted by ひろりん at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月16日

スパイス・オブ・ライフ

昨日、落語というものを生で見てしまったのだ。
歌丸さんは、笑点以外でも円楽さんで笑いをとるのはズルイと思う。
でも、今のお笑いブームの原点って落語にあるのかなあ。
アンジャッシュの言葉遊びや陣内さんの視点などを、落語から感じ取れた気がした。
落語面白いなあ。スカパーで落語チャンネルってあったっけなあ。

今日の1枚。
KAZUMI WATANABE / THE SPICE OF LIFE (1986) 日本

日本を代表するジャズ系ギターリスト渡辺香津美が、ビル・ブラフォード(ds)、ジェフ・バーリン(b)というプログレ界を代表するリズム隊と組んだ作品。なんでもクリムゾン来日公演を見て共演を希望したそうである。86年11月にロンドンでレコーディング。
もちろんブラッフォードおっかけ物という中で出会った1枚。ブラフォードは80年代のエレクトリック・ドラムを多用したスタイルで臨んでいるが、本作では比較的大人しくオーソドックスにリズムキープしている・・というわけでもないんだけど、他の二人が凄すぎるため最も存在感が薄い。渡辺氏は、多少ホールズワースあたりの影響のあるフレージングが耳につくけど、高速技巧なフレージングで度肝を抜いたり、様々な音色を使い分け想像力豊かな表情をみせる。そして、アタックの音が柔らかく、高速かつシャープなリズムに乗せて音数勝負のフレーズのバーリンのベースの気持ちよさは、多くのベーシストのプレイを聴いてきたがベストの部類の気持ちよさだ。音数で張り合うベースとギターや、独創的なフレーズのベースラインの中を閃光のように煌きわたるギターソロなど、何年も演っているように息のあった表情もあれば、意思の疎通がはかれないままに自分の感性にまかせて突き進んでいる表情、はたまた勝負をしているような火花を散らせたりと、緊張感の途切れない落ち着かない表情が逆に良い。スタジオの張り詰めた雰囲気が真空パックされているような感じだ。
スリリングかつスピーディな機動性をもったギタージャズトリオ作。プログレメインストリートに、日本人ギターリストは通用するんだとなんだか誇らしくなる1枚です。僕の中でギター侍はこの人ですから。残念!


スパイス・オブ・ライフ
posted by ひろりん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月14日

やってみた

040814-113644.jpg一部オリンピックを意識してみた。
posted by ひろりん at 11:38| Comment(2) | TrackBack(0) | 日本のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年07月14日

人間回帰

お中元に頂いた高級和牛を食べ過ぎて気持ちが悪い。


今日の1枚。
THE TIGERS / Human Renascence (1968) 日本

GSの王者タイガースの68年作。GSのルーツとしては、ビートルズの影響がおそらくいちばん大きいのだろうが、67年のサージェントペパーの日本からの一つの回答ともいえる代表作であり問題作。ベスビオ火山の噴火により一夜にして廃墟と化した「ポンペイ最後の日」をモチーフにして、人類の誕生から、繁栄、崩壊、そして復活までをテーマにした壮大なコンセプト作だ。
アイドルとしてのタイガースのイメージとは遠い思慮深く落ち着いた雰囲気で、オーケストラがほぼ全面に渡って響き渡り、高貴な雰囲気すら匂わせる。ジュリーのボーカルはいつもより存在感が薄く、他のメンバーが作曲やリードボーカルをとるなど、うまくグループの中で個性が分散されている。また、岸辺修三のバリトンボイスの効果的な配置など、ロックオペラのような展開を見せる。ドラマを感じさせるオープニングから、森本太郎がボーカルの名曲「青い鳥」をはさみ、廃墟の中から未来に希望を見出す「廃墟の鳩」で大団円と、流れるようにストーリーが展開し完成度は高い。暖かいシンフォニックなムードはムーディーブルースあたりが比較対象だろう。
プログレ的に見ても、あの時代の、しかも日本のGSアイドルがこれだけの作品を作っていたことにまず驚く。夕焼けの黄昏的な日本の美意識と、クラシカルな響きの融合はあまりにも自然に溶け合っているが個性的で十分すぎる魅力に溢れている。聞き易さの影に潜む問題提起の深さも、作品の質を高いものにしている。リアルタイムでは気付けないが、現代から遡ってわかるような傑作だと思う。GSの枠で語るには器が小さすぎだ。

ヒューマン・ルネッサンス
posted by ひろりん at 23:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年07月11日

マツケン

040711-232946.jpgメロンの収穫中。
他に用事もあったので、仕事が長引いた。

「マツケンサンバ2」などのCDが届く。
ペイジ・プラントのレビューを書こうと思っていたが、これを聞いていたらどうでもよくなってしまった。(明日へ持ち越し)
やはりDVDの映像でみるマツケンサンバがいい。
時代劇界の最高のエンターティナーだ。ラメの着物を着ていても魅惑の腰付きはセクシー。

寝不足。寝る。

遠くにいる妹にこのブログがバレたようだ。
どうしてわかったんだろう。暇人か?
posted by ひろりん at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月02日

棺桶島

露地メロン出荷の最盛期。
ここ1週間ぐらい、ずっと早起き。

農家の朝は早いという偏見があるが、最近の農家は遅い。
でもさすがにメロンの出荷のときには早く起きる。
朝のうちに収穫しないと、日中に水分を取られて軟化してしまうのだ。
ひろりんが朝弱いというのは一部では有名な話。
当然体調が悪い、とまではいかないがけだるい。
低血圧が絵になる女性が羨ましい。

今日の1枚。彼女も低血圧そう。
AKI HATA / L'ile Aux Trente Cercueils (1999)

畑亜貴さんのソロアルバム。初回プレスは96年。現在はアルカンジェロから。
プログレ風の演奏と、何を言っているのか聴きどり辛いけど文学性に溢れた歌詞を歌うボーカルが特徴。
邦題「棺桶島」。モーリス・ルブランのルパンシリーズ「三十棺桶島」から。全体にコンセプトが行き渡っているのかはわからないけど、ミステリアスな怪盗紳士と奇怪な事件のミステリーな雰囲気をどの曲も持っている感じ。
自称破滅系アーティストの亜貴さんだが、もう1枚の作品「世界なんて終わりなさい」に比べると自虐的な面はなく、文学的なシュール感といったところか。曲調も、基本的に密室の中のプログレ風ロックという感じだが、中近東風のメロディや元気なポップス調の曲があってバラエティで聴き応えがある。シンセのソロや、細かいバッキングも、プログレ的なニヤリ感満載。庶民的な日本のケイト・ブッシュ?いやいや、唯一無二の個性。独特の世界観に引き込まれます。

棺桶島
三十棺桶島
posted by ひろりん at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年05月22日

アイ・リメンバー

月の土地が買えるらしい。
http://www.lunarembassy.jp/osusume/osusume.htm
法的にはちょっと無理がある気がするし、実際には夢を売る商売なんだろう。
1エーカー(1200坪)が2700円。
月に自分の土地があるなんてロマンチックでいいんだけど、僕的には重大な欠陥がある。
プログレファンならぜひ欲しい「月の裏側」は販売していないのだ!

そういえば、思い出した。
僕はアラスカに土地持っていた。権利証もあるぞ。広さは切手1枚分。

今日の1枚。

SPEED 「Starting Over」 (1997) 日本

彼女たちのファーストアルバム。
通常アイドルとして売り出す場合は、万人に受けそうな当たり障りのない曲でファン層を広げると思うけど、デビューシングル「ボディ&ソウル」ですでにエリとヒロコに安易なコーラスをさせず個性を全面に押し出している点で凡百のアイドルグループとは一線を画す。単調なヒップ・ホップの「ステディ」にしても、二人の能力に応じて歌いわけさせ、個性と才能の両立をはたしている。そして「ゴーゴーへブン」ではロック曲をダイナミックに歌う。ファーストシングルからポップス、ヒップホップ、ロックと違うジャンルを完璧に歌わせたプロデューサーサイドの、相当な準備をし長期的な視野にたって自信を持って送り出したことが伺えるし、それに応えたエリとヒロコの才能は本当に凄い。
そして3曲のシングルを軸に発表されたのが本作。当然、強力なシングル3曲を引き立てるような展開ながら、けして埋め合わせではなくどの曲も個性をきらめかせている。スローテンポにはじまるドラマのはじまりを予感させるオープニングや、シングルカットしてもよかった「ラブ・ヴァイブレーション」、感動の「スターティング・オーバー」・・。スローテンポとアップテンポの曲を巧みに配置して曲の個性を引き立たせて、飽きさせることなく最後の大団円まで一気に聴かせる。
アイドルにしてアーティスト。デビューアルバムにして恐るべし。

ところで、ちんすこうのチョコ味は、さらに美味ですなあ。


posted by ひろりん at 11:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本のロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。